2023 Fiscal Year Research-status Report
Revealing crypt habitat and cryptobiont of coral reef
Project/Area Number |
23K11518
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
水山 克 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (10899420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三澤 文慶 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究員 (20803927)
井口 亮 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (50547502)
藤田 喜久 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (20771463)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | サンゴ礁 / ベースライン / 真核生物 / 環境DNA |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年~2022年に沖縄島沿岸48地点でベースライン調査として採取した水試料から、8,110 増幅配列多型:2,060 OTU (54門;179綱;512目;991科;1,510属):1,801,947 リード(地点平均38,339)の真核生物を検出した。また、糸満市大度沿岸にて、昼間干潮時にサンゴ礁の間隙約30cm下部から汲み上げた水試料および間隙の直上で採取した水試料から、506増幅配列多型:293 OTU(33門;78綱;154目;220科;255属):76,203リード(サンプル平均38,102)の真核生物を検出した。詳細な解析は今後行うが、サンゴ礁の間隙下部から採取した水試料は、間隙直上およびベースラインとしての沿岸部から採取した水試料と比較して、サンプル毎の真核生物多様性が著しく低いわけではないことが示唆された。 また、恩納村真栄田西岸にて、夜間干潮時に分裂痕を持たないクロナマコの稚個体(約5cm)を観察した。沖縄本島において、礁原がよく発達する7地点(糸満市大度、那覇市西洲、浦添市港川、読谷村残波、恩納村万座、本部町瀬底、本部町備瀬崎)を優先的に調査する計画であるが、クロナマコの稚個体が生息する可能性が高い恩納村真栄田西岸についても、今後の調査地点に加えることとする。 最後に、技術的な進展として、チュービングポンプと蓄電池を利用した野外調査においても使用可能な携帯型採水ポンプを開発したことから、今後の野外調査が捗ることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大学へ赴任した初年度であり、研究環境の構築や授業準備に時間を要したことから、野外調査が計画よりも遅れている。一方で、NCBIに登録された塩基配列に基づき、分類群の割り当てに用いる真核生物の参照データベースの構築がほぼ完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
野外調査については、今年度から実施する。環境DNA分析・既存コア試料の収集と岩相の記載・物性の測定については、2024年度および2025年度にて実施する。
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Causes of Carryover |
野外調査が計画より遅れたことで、旅費として計上した予算を次年度に繰り越した。次年度の野外調査の結果に基づき、順次執行する。また、当初の次年度予算では購入することができない物品について研究上の必要性が生じ、前年度の物品費を一部次年度に繰り越した。繰り越した前年度の物品費と次年度の物品費によって、研究遂行に必要な物品を調達する。
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