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2023 Fiscal Year Research-status Report

女性のライフコース選択を支えた地域社会の実証的研究―日本の芸者文化を事例として―

Research Project

Project/Area Number 23K11671
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

妙木 忍  東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (30718143)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywordsジェンダー / 地域社会 / 芸者文化
Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、これまで調査をおこなってきた北海道定山渓温泉を訪問し、地域に残っている写真を保存する取り組みをおこなった。また、芸者文化に限らず、地域に残っている資料を収集し、地域の歴史を知るために、整理を進めてきている。
千葉県木更津市には初めて調査に出かけた。図書館で地域の歴史に関する資料を集めてきた。見番を視察し、芸者さんたちの稽古の様子も見学した。見番に残っている資料も収集してきた。木更津では、芸者さんだった方が書いた本が刊行されており、芸者文化の歴史についてそれをもとに考察を進めてきている。また、木更津の伝統芸能・文化を継承する芸者さんたちを活かしたまちづくりを目的として「木更津伝統伎芸を守る会」が発足しており、その取り組みや、その取り組みを支える人たちの営みについても関心を寄せてきた。
観光地である定山渓温泉とはまた違ったかたちで、木更津の芸者文化は発展してきていることもわかった。定山渓温泉の芸者文化は観光文化との関わりが大きいと同時に地域の人たちとの関わりもあったが、木更津の芸者文化は地元の人たちとの関わりが大きく、冠婚葬祭と芸者文化の関わりなど、新たな視点からの分析もできると考えられる。高度成長期と芸者文化の隆盛や、伝統芸能の継承など、さまざまな視点から今後も検討を重ねていきたい。
見番の役割と機能については、歴史的な変遷も含めて、今後検討を進めていく必要がある。建物の保存や改修、文化の継承の取り組みなどについても考察していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

分析を進めているところである。

Strategy for Future Research Activity

定山渓温泉と木更津の調査を進めるとともに、他の地域の状況も調べる。

Causes of Carryover

調査に行く回数が予定よりも少なかったこともあり、次年度使用額が生じた。本研究遂行のために、必要な執行をおこなっていく予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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