2023 Fiscal Year Research-status Report
ひとり死をめぐる意識とジェンダーの関連についてのインタビューとアンケート調査
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23K11679
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
中筋 由紀子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60303682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉川 貴子 名古屋学院大学, 現代社会学部, 准教授 (60424321)
小森田 龍生 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (70817072)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | ひとり死 / ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度においては、まず計画通り、インタビュー調査を実施した。まず大学の倫理審査委員会にインタビュー調査についての計画を提出し、許可を得て、主に対面でインタビュー調査を約20人に実施した。インタビュー調査の対象者については、葬儀の生前契約などに取り組むNPO法人等に協力を依頼し、終活を行っている対象者を紹介してもらい、同意書に署名をもらったうえで、インタビューをそれぞれ1~2時間程度行った。 インタビュー調査においては、それぞれの対象者の、介護や家族の死などの経験についてと、自らの死や死後についてどう考えているかを、主に聞き取った。インタビュー調査においては、その二つの関連が見いだされる結果を得たと考えている。そこで、そうした関連が、モニター調査においても見いだされるかが、次の調査の課題である。またインタビュー調査においては、先祖祭祀を行っている対象者においても、もはや死後自分が先祖になるという意識や跡取りに死後を依頼したいという意識が失われていることが、殆どの対象者において見いだされた。そうした傾向についても、モニター調査でより関連する属性があるのか、広く一般に見いだされるのかを調べたい。 現在は、以上のようなインタビュー結果の分析を行いながら、次のアンケート調査に向けて、質問文案などを研究分担者、研究興梠社と協議しながら、設計している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度にほぼインタビュー調査を終えて、アンケート調査に活かせるだけの、インタビュー調査の結果を得られたと考えている。現在は、その結果をアンケート調査の質問文案などの設計に活かすべく、研究分担者、協力者と協議を重ねている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、再びアンケート調査についての倫理審査を大学に依頼して許可を得る予定で、そのうえでモニター調査会社に依頼を行い、調査会社と内容を協議したうえで、実施し、結果を分析する予定である。調査会社には、集計やクロス表などの簡単な統計結分析までを依頼し、そうした結果を見ながら、さらに可能な分析について、研究分担者、協力者と協議して考察する予定である。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査においては、対象者が遠方にいる可能性を考慮し、出張旅費を多く申請したが、遠方への出張が計画段階ほど多くなかったため、残額が生じた。残額については、モニター調査会社への依頼の時に、調査対象者を増やしたり、質問数を増やすなどの形で依頼額を増額して使用する予定である。
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