2023 Fiscal Year Research-status Report
Visualizing gender stereotypes surrounding female doctors and critical review of support for female doctors
Project/Area Number |
23K11681
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大越 香江 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (90534355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 佳代 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90793498)
山本 洋介 京都大学, 医学研究科, 教授 (30583190)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | ジェンダー / 女性医師 / ステレオタイプ / 可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、女性医師がキャリアを築く上で障壁となる、人や環境に潜在する差別やステレオタイプを明らかにすることである。多くの女性医師が主たる家事・育児の担い手となっている。実際、女性医師の場合、配偶者がいると労働時間が短くなり、男性医師の場合には労働時間が延長する傾向にある。また、子どもがいることで女性医師の労働時間はさらに短縮する。ケア責任が偏ったままで全体の労働時間を短くしても、男性の家庭でのケア分担増加につながるとは限らないと考え、医師の性別分業について分析、解決策を考察することを目的に本研究を開始した。 2023年度は、まず、労働時間や家事・育児時間、自己研鑽の時間や余暇の時間などタイムマネジメントにおける男女差を見るために先行文献を収集し、レビューを行った。この結果はレビュー論文としてまとめる準備をしている。また、外科医のジェンダー問題に関して情報収集するために、日本内視鏡外科学会などの諸外科系学会に参加し、関連のセッションに参加している。 上記レビュー作業・情報収集と並行して、全国の勤務医を対象としたアンケートを作成し、研究計画書を作成した。このアンケートは、勤務医の労働時間及び自己研鑽の時間を把握し、回答者の属性や社会的な背景とケア労働への関与及び性別分業に関する意識の関連を解析することを目的としている。計画書は京都大学の倫理委員会による承認を受け、2024年1月にオンラインにてアンケートを配信し、回収ずみである。質問内容の概要は、回答者の性別、年齢、勤務形態、世帯年収、婚姻状況、配偶者や子どもの状況、平日及び休日の平均的な時間配分、性別分業などジェンダーに関する意識などである。現在集計、解析を行っているところである。複数の質的・量的解析に1-2年を要する見込みであるが、複数の論文として投稿できると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理委員会の申請後、倫理委員会の要請に従って適宜修正するのにやや時間を要した。倫理委員会承認後は1か月程度でアンケートを実施することができ、ウェブで実施したため個票の集計は比較的容易であった。
アンケート終了後は数週間に1回程度の研究MTGをウェブで開催し、解析方法やデータの解釈などについて検討を行っており、おおむね順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
最初に実施したアンケートの回答数が3000以上であり、予想をやや上回ったことより、サブ解析もいくつかできるのはないかと考えている。 量的・質的検討を1-2年かけて複数行う予定である。 ある程度まとまったら、本アンケート以外の調査についても検討し、準備を進める方針である。
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Causes of Carryover |
2023年度に医師対象のアンケートを作成、倫理委員会申請・承認後に実施して解析方針について会議を行った。倫理委員会承認に時間がかかったため、2024年1月にアンケートを実施して実際の集計を順次行っているところである。したがって、リサーチアシスタントの雇用や、執筆した論文の英文校正費用を要するところまで至らなかった。 研究遂行そのものは順調であり、2024年度以降は解析に必要なソフト購入、雇用、外注などに費用を要する見込みである。また、結果を踏まえて随時学会発表などを行うため出張費用など交通費を計上する予定である。
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