2023 Fiscal Year Research-status Report
嗅覚低下を予防する継続性を持ったデザイン手法の提案
Project/Area Number |
23K11730
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
伊藤 翼 慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科(日吉), 特任助教 (30973614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白坂 成功 慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科(日吉), 教授 (00588741)
鳥谷 真佐子 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (90420819)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 嗅覚トレーニング / システムデザイン / コミュニケーションデザイン / デザイン思考 / システムズエンジニアリング |
Outline of Annual Research Achievements |
・香りを媒介としたゆるやかなコミュニケーションを実現する電話型嗅覚トレーニングデバイス”Scentignal”の開発を行い、2023年にイタリア・ミラノで開催された展示会 Milan Design Week 2023にて展示を行った。”Scentignal”は二者間で香りを送り合うことを可能とするデバイスとなっており、香りの送り合いによるコミュニケーションは嗅覚トレーニングの継続性に寄与するのではないか、という仮説を検証するために開発した。 ・日本創造学会第45回研究大会にて「嗅覚低下予防を目的とした 嗅分行動の継続を促す体験の設計手法の提案」として嗅覚トレーニングを継続させるための設計手法に関する研究結果の発表を行った。 同発表では、嗅覚トレーニングを継続させるための手法の検討を行い、それを実装したデバイスの開発を報告した。また開発したデバイスをMilan Design Week 2023に出品し、来場者に対してアンケート調査を実施した結果、提案手法が嗅覚トレーニングの継続に有効である、という示唆を得たことを報告した。 ・慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート2040独立自尊プロジェクトと三菱地所株式会社が、横浜みなとみらいにあるランドマークプラザにて、2023年10月20日から22日の3日間に渡って実施したイベント「2040クエスト 未来への挑戦者たち」に、嗅覚トレーニングデバイス”余薫”、”Scentignal”の展示と、嗅覚機能の低下に対する関心誘起を目的とした嗅覚インスタレーション作品”カギワケノモリ”を制作し、展示を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
嗅覚トレーニングの継続性に着目したトレーニング用のデバイスの開発に遅れが出ている。当初想定していた仕様では被験者のN数の確保が難しいことがわかり、仕様変更が発生しているが、現時点では仕様が確定できていないため。今年度、仕様の確定及び被験者を集めを早急に行う。
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Strategy for Future Research Activity |
嗅覚トレーニングの継続性に着目し、トレーニング用の簡易型デバイスの開発及び量産を実施予定。 被験者を広く募り、量産したデバイスによって嗅覚トレーニング持続に寄与するかどうかを確認する実験を行う。
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Causes of Carryover |
開発残対応及び、実験履行のため。 次年度にてデバイス開発費用や論文投稿料へ使用予定である、
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