2023 Fiscal Year Research-status Report
Tool and system design through a demonstration experiment of a plant factory in the city
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23K11739
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
今泉 博子 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 助教 (20746656)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 街中植物工場 |
Outline of Annual Research Achievements |
対象地の地域拠点では、毎月1回20名が集まる地域食堂にて、植物工場レタスの収穫および播種の体験を提供する調査を行った。結果として、世代を問わず多くの人に価値ある体験となることがわかり、また週1回の栽培活動として閉鎖的であったコミュニティを広げる可能性があることがわかった。このことから、対象地の町工場および大学に設置していたテーブル型植物工場について、まとまった数量のレタス栽培を6週間周期で実施する調査を実施した。その結果、収穫・試食に多くの人を巻き込むことが可能になり、植物工場の利用価値の向上につながった。この利用形態に最適な栽培槽の設計および制作を行い、植物工場のリフォームを行うことができた。レタス系は一般的に多くの人に好まれる品種であり、街中植物工場の価値向上につながりやすいと考えられるため、周期ごとの入れ替えの作業コストを減らすことを可能にする今回の栽培槽制作には大きな意義があった。 レタス以外の栽培品種についても検討を行い、年間を通して栽培でき、多くの人に好まれる利用価値の高いハーブの種類や栽培方法、調理方法について明らかにすることができた。ハーブ系は市場での希少性が高く街中植物工場の価値向上につながる可能性があるものの、好まれ方が限定的であることが多いため、多くの人に好まれる品種や調理方法を明らかにできたことには大きな意義があった。 花の栽培についても検討を行い、年間を通して栽培でき、花の時期が長く収穫量を確保できる花の種類と栽培方法について絞り込みを行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査対象地ごとに今後の方針として挙げていた内容を推進することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度中に町工場と大学用に制作した植物工場(レタス収穫・試食イベント用)の利用・維持の検証を行いながら、これに適した栽培ツール、利用形態を明らかにしていく。 地域拠点および商店での当初計画の推進も継続する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により延長の若手研究の最終年度と重なり、研究内容的に重複する部分もあったため、支出額が抑えられた。
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Research Products
(1 results)