2023 Fiscal Year Research-status Report
Current Landscape of Overlay Services and their Impact on the Use of Preprints
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23K11782
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
西岡 千文 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 助教 (20801187)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 学術出版 / 機関リポジトリ / プレプリント / 査読 / オーバーレイジャーナル / オープンサイエンス / オープンアクセス |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度はデータの整備とオーバーレイサービスの分類を実施した。 少数のサンプルから調査を開始しようと考え、科研費の成果に関するデータを取得した。科研費の研究成果のリソース種別を参照した結果、海外の助成機関と比較すると科研費の研究成果の多様性は低いが、増加傾向にあることが観察された。特に若手研究者向けの研究種目では、プレプリントが科研費の成果として入力されているケースが多いことが観察された。これらから、日本でもプレプリント出版の潮流がさらに広がっていくことが期待される。また、DOI等識別子が割り当てられていない成果が多いことも観察されたことから、Crossref APIを使用してDOIの特定を行った。DOIの特定を行うことで、プレプリントと出版者版の関係を抽出することが可能となった。 オーバーレイサービスの分類については、オーバーレイジャーナルについての取り組みが活発であるフランスの有識者より情報を得て、実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オーバーレイサービスの動向を把握するとともに、データセットの作成など検証に向けた環境を整えて、オーバーレイサービスが被引用数に与える効果について検証できるようにした。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に整備したデータセットを利用して、異なるオーバーレイサービスが被引用数へ与える効果について検証を行う。
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Causes of Carryover |
論文処理費用等、旅費が不要となり、残額が生じた。発生した残額は、国際会議への参加費、データ整備費として利用することを計画している。
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