2023 Fiscal Year Research-status Report
脳内神経生理に基づいたてんかん発作による運転不能の予兆検知アルゴリズムの基盤技術開発
Project/Area Number |
23K11919
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
飯田 幸治 広島大学, 病院(医), 教授 (20304412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香川 幸太 広島大学, 病院(医), 助教 (40726981)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | てんかん / 発作検知 / 運転 / ドライビングシミュレーター / 長時間ビデオ脳波モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではリアルワールド・ドライブシミュレーターを用いててんかん患者に模擬運転をしてもらい、脳波や心拍等の神経生理と、運転操作量や非接触(カメラ)センサから得られた顔画像と頭部挙動の相互の関係を解明することで、発作の早期検知の可能性を検討すると同時に、得られた検知データから、事故防止を目指した運転不能の予兆の自動検知アルゴリズムの基盤技術を開発することを目的としている。 本年度中に、てんかん診療において、長時間ビデオ脳波モニタリング(てんかんの手術適応評価や病態把握のためにVEEG)が必要とされ入院した患者のうち、18歳以上で運転可能な認知機能を有すると判断された症例、計23例においてリアルワールド・ドライブシミュレーター(RW-DS)を施行した。本年度のDS中に発作を起こした患者がおらず、データ取得ができなかった。そのため予定していた、①発作に特異的な行動変化 (パターン)の検出、②発作時脳波パターンと運転特徴の神経生理学的検討、はいずれも行えていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
てんかん診療において、長時間ビデオ脳波モニタリング(てんかんの手術適応評価や病態把握のためにVEEG)が必要とされ入院した患者のうち、18歳以上で運転可能な認知機能を有すると判断された症例、計23例においてリアルワールド・ドライブシミュレーター(RW-DS)を施行した。本年度のDS中に発作を起こした患者がおらず、データ取得ができなかった。そのため予定していた、①発作に特異的な行動変化 (パターン)の検出、②発作時脳波パターンと運転特徴の神経生理学的検討、はいずれも行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きDS中のてんかん発作記録と運転挙動のデータ取得に向けて、患者の同意の下、了承が得られればDS時間をより長く設ける予定。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れており、データ取得が不十分なため、予定していた学会発表が限られたため、使用額が予定よりも縮小した。また次年度以降、DS検査への協力者への人件費・謝金が増加の見込みのため、翌年度分として使用する。
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