2023 Fiscal Year Research-status Report
Thromboelastographyを用いた植込み型補助人工心臓装着患者の抗血栓療法の最適化
Project/Area Number |
23K11930
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 悟朗 東北大学, 大学病院, 講師 (50526449)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土方 亘 東京工業大学, 工学院, 准教授 (30618947)
齋木 佳克 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
鈴木 佑輔 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70791698)
片平 晋太郎 東北大学, 大学病院, 講師 (80870138)
志賀 卓弥 東北大学, 大学病院, 講師 (90539074)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 補助人工心臓 / Thromboelastography / せん断応力 / 出血性合併症 / 血栓性合併症 / 血液凝集能検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は主にせん断応力負荷装置の改良ならびにせん断応力負荷条件の検討を行った。健常人血液検体のせん断応力負荷実験を開始したところ、当初予定していた条件でせん断応力負荷実験を行った場合血液凝集能検査ならびにThromboelastographyを測定するには血液量が不十分であることが判明した。また、短時間で血小板機能は大きく変容することから、採血後4時間以内にせん断応力負荷ならびに血液凝集能検査およびThoromboelastographyを施行することが必要であった。そのためせん断応力負荷の条件を複数パターン試行し、最も測定に時間を要する血液凝集能検査を行うことで確認、結果以下の4段階の検体の測定と設定した。 せん断応力負荷を行わない検体、20000/sのせん断応力負荷を行った血液検体、30000/sのせん断応力負荷を行った血液検体、40000/sのせん断応力負荷を行った血液検体 Preliminaryにこの4段階のせん断応力を負荷した血液検体を用いて血液凝集能検査を行ったところ、十分に採血後4時間以内の測定が可能であった。また、その血小板凝集能検査の結果では、せん断応力負荷により4種の刺激薬それぞれで血小板凝集能が変容すること、変容には個体差が存在することが示唆された。 また当院には30名弱の補助人工心臓装着患者が通院しているが、そのうち20名から本研究の参加について同意を得ることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた条件でせん断応力負荷を血液検体に行い、Thromboelastographyを施行したところ、血液量が不足していたため、せん断応力負荷装置の改良を実施する必要があったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は健常人20名を目標に採血を行い、設定した4条件のせん断応力負荷後の血液凝集能検査ならびにThoromboelastographyを行う予定である。 また、研究参加に同意いただけた補助人工心臓装着患者を対象に採血絵を行い、血液凝集能検査ならびにThoromboelastographyを行う予定である。
|
Causes of Carryover |
せん断応力負荷装置の改良・条件設定に当初の予定よりも時間を要したため、Thoromboelastographyの測定まで実験が進まず、Thoromboelastographyのカートリッジの費用がかからなかった。次年度に今年度分のThoromboelastographyのカートリッジも購入予定である。
|