2023 Fiscal Year Research-status Report
〈真正な自己〉と自律:ヘーゲル実践哲学からのアプローチ
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23K12002
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
川瀬 和也 宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (90738022)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | ヘーゲル / 自律 / 疎外 / 真正性 / 共同行為 / 労働 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヘーゲルの実践哲学と現代行為論に関する融合的な研究を進めてきた。『精神現象学』を中心としたヘーゲルの主著の読解、先行研究の分析と、現代の行為論に関わる先行研究の分析を進め、論文執筆と学会発表を準備している。 研究成果は、国内学会(日本哲学会)と、国際学会(4th Biannual Conference of Australian Hegel Society)においてそれぞれ口頭発表した。国内学会での発表では、マイケル・ブラットマンとスージー・キルミスターの自律論の違いを明らかにした。また、国際学会での発表では、ヘーゲルの相互承認論・労働論と共同行為論に関わる問題について論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヘーゲルの著作の分析と、先行研究の分析を予定通り進めている。また、国際学会で一つ、国際学会で一つの口頭発表をすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、ヘーゲルの著作の分析と、先行研究の分析を行う。また、研究成果を口頭発表することと、これまでの口頭発表の成果をまとめ、査読論文の執筆と書籍を公刊することをめざす。
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Causes of Carryover |
12月の海外出張のために、年度末近くまでバッファを確保せざるを得なかったため。また、2024年度より研究機関を移ることになり、物品購入等は異動後に行いたいと考えたため。
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