2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K12075
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
鈴木 舞 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (70761633)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 犯罪予測 / 科学社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
犯罪という重大な社会問題については、その解決のために様々な対策がとられてきた。そのひとつとして昨今注目を浴びているのが、犯罪予測である。犯罪に関するデータを分析し次の犯罪に備える犯罪予測は古くから試みられてきたが、近年、ビッグデータやAI等を活用し、より高精度の予測が可能となっている。本研究の目的は、近時その高度化が進んでいる犯罪予測が、様々な要素の相互作用の中でどのように実施されているのか、そして犯罪予測に関していかなる課題が生じているのかを、科学社会学の観点から考察することである。 2023年度は、日本における犯罪予測の展開と現状について検討を行った。具体的には、日本の犯罪予測に関する文献調査を実施し、日本でどのような犯罪予測の研究が遂行され、実践されてきたのか、また日本の犯罪予測に関する課題について検討した。犯罪予測の研究は主に欧米を中心に発展してきており、そうした国外の研究の影響を受けながら日本でも犯罪予測の研究が実施され、近年では警察と企業とが協力しながら犯罪予測システムの開発が行われ、複数の都道府県警察で実際の運用段階に入っている。その一方で、犯罪予測については犯罪対応の変化、データの収集・取り扱い、人々の受容等の点で課題が存在していることも明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では、2023年度に日本の犯罪予測に関する文献調査に加えて聞き取り調査等も行う予定であった。しかし、日本の犯罪予測を検討するためには国外の状況を把握することが不可欠であることが判明したため、2023年度は日本の犯罪予測について文献調査を中心に行うこととし、加えて国外の状況についても文献調査を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、国外の犯罪予測に関する調査を進め、国外の犯罪予測の展開と現状について検討する。加えて2023年度の研究成果に基づき、犯罪予測に関する日本と国外の状況とを比較する。
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Causes of Carryover |
日本の犯罪予測の検討に際し国外の状況を把握することが不可欠であり、文献調査を中心に行ったため。2024年度はより多角的な調査を行う予定である。
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Research Products
(1 results)