2023 Fiscal Year Research-status Report
中世日本海沿岸および北海道における移入品と文化変容の相関
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23K12314
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
清水 香 明治大学, 研究・知財戦略機構(生田), 研究推進員(客員研究員) (70751816)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | アイヌ文化 / 移入品 / 価値観 / 威信財 / 文化変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はアイヌ文化に特徴的な宝物(威信財)が成立した要因の解明を目的とし、考古学・理化学分析などから得た可視化、数値化、定量化できる情報を比較・検討し、類似性(相関)を指標として、北海道に移入した漆製品の製作地および流通経路、価値観と文化変容の実態を追究する。 主に漆製品や金属製品について、今後、実証的な分析に広く活用できる情報として蓄積していくモデルの構築、類似性(相関)を検証することで、生産地における製作の痕跡が消失したものに関して、消費地に残された資料による製作地や流通の復元を試みる。 なお、資料の形状や文様については、民具および状態の良い出土資料を対象として3次元モデルを作成し、相関を検討することで類似性の根拠を示す。 今年度は江戸前期にアイヌ墓の副葬品として出土する東北系箔椀について、京都市(御土居跡)の調査、北海道伊達市、余市町の調査および試料採取(放射性炭素年代測定・塗膜分析)、問題点の共有(資料の扱い方、劣化に対する対策など)、その他の移入品に関する意見交換によって考察を進めることができた。 また東北系箔椀の文様の比較・検討を目的として民具の3次元モデル作成を計画し、対象となる資料についてリサーチを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
主な分析対象である漆器の中で、優先度の高い東北系箔椀の調査および試料採取を実施できたこと、次年度に予定している3次元モデル作成に関する準備が整ったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は今年度採取した試料の分析および考察、北海道(余市・道東など)、東北・北陸地方の出土・民具資料の調査および試料採取、民具(東北系箔椀)を対象とした3次元モデル作成を行う予定である。
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Causes of Carryover |
分析の実施と決済を次年度としたことによる。
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Research Products
(4 results)