2023 Fiscal Year Research-status Report
母親の教育と子供の健康:独自アンケート調査とランダム化比較試験による実証分析
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23K12466
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石川 祐実 神戸大学, 経済経営研究所, 助教 (40960787)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 教育 / 健康 / 健康行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1)母親の教育が次世代の子供の健康を支えられる可能性があるのか、2)子供への健康投資を促すような教育的情報介入が可能か。これらの問いを明らかにし、次世代の子供の健康状態向上を目指した教育政策に繋げることを目標としている。 本年度は、第一に、1)の問いに答えるための分析及び論文執筆を行った。カンボジアのデータを用いて、母親の教育が子供に対する予防行動を増やすことを明らかにした。現在国際学術誌へ投稿中である。 第二に、2)の問いに答えるための準備を行った。2)の問いに答えるために、カンボジアでのフィールド実験を企画しており、実施のためには多くの事前準備が必要である。本年度は関係各所への事前調査を行い、現地調査会社の選定及び契約を行った。その後調査会社とはオンラインで打ち合わせを進めている。また、実験実施場所への事前説明や打ち合わせも行った。さらに調査票の作成及びクメール語翻訳を行った。その際第三者機関にクメール語翻訳後の調査票をさらに日本語に翻訳してもらい、調査票の内容が翻訳によって変わっていないことを確認した。現在現地での調査員の雇用を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は2025年度にフィールド実験実施の予定であったが、事前準備が順調に進み、2024年度の実施が可能となったため2024年度に実施することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2)のフィールド実験について、今年度は調査員のトレーニング、パイロット調査、調査票の最終調整、カンボジア保健省での倫理審査、神戸大学での倫理審査、AEAのRCT Registryへ実験の登録を経て本調査を実施する。
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Causes of Carryover |
2024年度にフィールド実験を予定しているため。次年度使用額はフィールド実験に充てる予定である。
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