2023 Fiscal Year Research-status Report
Sustainable Corporate Management and Gender Gap: Background Observed through International Study
Project/Area Number |
23K12531
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
小村 彰啓 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (20824931)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 持続可能な企業活動 / 世代間ギャップ |
Outline of Annual Research Achievements |
次世代向けに現世代人材が行っている企業経営(特に持続可能な活動に関するもの)と、実際に次世代人材が欲する施策とに大きなギャップが存在している可能性がある。これを探るべく、本課題では以下について取り組む。【取組A】次世代が要求する持続可能な企業活動の種類を把握、【取組B】専門家が重要と認識する企業による持続可能な活動の種類を把握、【取組C】関連研究の実施。 本年度は、研究期間中に実施するアンケートの質問状作成を英国Lancaster Universityの研究者の協力を得て進めたほか、関連研究も進めた。 関連研究の1つでは、世界77ヵ国2,100社超のCEOの年齢と企業の環境施策への姿勢の関連を分析した。この結果、CEOの年齢が高い企業ほど、二酸化炭素を含めた温室効果ガスの削減に向けた施策を行っていない確率が高いことが分かった。この研究論文はSocial Science Research Network (SSRN)に投稿済みのほか、本報告書執筆時点で国際誌の査読中でもある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度中、関連研究の一つを完了することが出来たほか、アンケートの質問状の作成も進めることが出来たことから、概ね順調に進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
本課題の二年目の2024年度は、関連研究の国際誌への掲載を目指すほか、アンケートを日本やオーストラリアなどでの実施を目指す。アンケート実施に向けて業者の選定を年度初めから進める予定。
|
Causes of Carryover |
本年度は研究出張実施のための直接経費を当初見込んでいた。しかし、アンケート質問状草稿の作成準備を優先したこと、また、関連研究の一つを本年度中に完了できる見通しが年度半ばについたことで、研究出張を次年度以降に行うこととした。
|