2023 Fiscal Year Research-status Report
An investigation into the process of constructing the social problems surrounding tattoos in Japan, focusing on its discourse as a fashion
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23K12596
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山田 理絵 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (70837335)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | タトゥー / いれずみ / 社会問題化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は「タトゥーの社会問題化」の経緯を明らかにするための資料の調査に取り組んだ。 はじめに、日本を中心としたタトゥーに関する社会学、人類学その他関連領域の先行研究のサーベイを行った。 その後、タトゥーの社会問題化の一側面を検討するために、新聞記事の収集・分析を行った。この調査では、新聞記事でタトゥーについて言及される時、それはいつどのような文脈においてなのかを通時的に明らかにすることを目的としている。その上で、日本におけるタトゥーについての社会意識の一側面を分析するとともに、社会問題化がいつどのようにして進んできたのかを考察する。 調査対象としたのは、「讀賣新聞」、 「朝日新聞」の2紙である。方法は、各新聞社の記事検索システムを用いて、「タトゥー」「いれずみ」、「刺青」、「入れ墨」、「tattoo」など約20のキーワードで紙面の検索を行った。検索した新聞の刊行期間は、戦後から現代(1946年から2023年)までとし、キーワード検索で約5700件のデータを抽出した。今年度は、抽出したデータの整理、記事の分類、年代ごとの語りの整理を中心に行なった。考察を含む本調査の結果は、次年度学会等で報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は資料調査の実施、およびインタビューとフィールドワーク調査の準備を実施する予定であったが、それらについて概ね順調に進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は2023年度の資料調査において収集したデータの分析を引き続き進める予定である。また、タトゥースタジオ運営者(タトゥー施術者)およびタトゥーを入れている人に対するインタビュー調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度からインタビュー調査を実施する予定であったが、資料調査およびその分析を優先したために、インタビュー調査が2024年度に持ち越しとなった。したがって、本来インタビュー調査時に発生する予定であった謝金・旅費等が2024年度に繰り越されたため差額が生じた。2024年度および2025年度にかけてこの調査を実施する予定であり、2023年度に差額が生じても特段の問題とならない。
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