2023 Fiscal Year Research-status Report
多文化共生関係を形成するボランティア活動の事例研究による問題解決型移民研究の構築
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23K12630
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Research Institution | Oita Prefectual College of Arts and Culture |
Principal Investigator |
光野 百代 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 准教授 (10544942)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 多文化共生 / ボランティア / 社会問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、先行研究のレビューの他、事例のボランティア団体の活動の参与観察と聞き取り調査を追加で行うことができた。研究成果の公表として、研究会と学会での発表、および論文の発表をそれぞれ1本行った。 先ず、以前の研究課題より継続してデータ収集、分析を行ってきた研究の成果を論文としてまとめ、発表することができた。執筆を行うことで、これまでのデータ分析を明確にすることができた。また、関連して、国内の研究会と学会で研究成果の報告を行った。 一方、在日外国人が運営にかかわるボランティア団体について、新しい団体を開拓し、運営者に聞き取りを行うことができた。ただ、新しく収集したデータの分析がまだ上手くまとめきれていない。これまでの事例研究から、外国人が運営するボランティア活動を「市民的関与」にも「社会運動」にも収斂されない、自らが直面する問題を集合的に解決する実践として検討してきた。さらに、複数のボランティア活動を検討することで、上記のような実践が実現される場合と、単体グループの活動としてとどまる場合があることが見えてきた。しかし、後者を説明・分析する視点と、前者を説明する視点が混在し、両者を比較する方法が明確になっていないことが課題として見えてきた。 よって、2023年度は、これまでの研究成果を公表することはできたが、新しくデータを収集する前に、本研究の目的とその方法を改めて考え直す必要を感じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新しく収集するデータを上手く分析できていないので、必ずしも順調に進展しているとは言えない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究者が所属機関を別の地域に移したことから、これまでフィールドワークを行ってきた地域にこれまでと同様の頻度で現地調査を行うことが見込めない。しかし、異動先の地域でも本研究の事例を開拓する予定である。データ収集と分析の目的を明確にする意味でも、本研究の当初の研究計画を見直し、調整する必要がある。
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Causes of Carryover |
当初は国際学会に参加することを予定したが、結局スケジュールが合わず実現できなかった。今年度は研究者の異動とも関連して、新しい地域での研究課題の事例を開拓する予定なので、その旅費として使用したい。
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Research Products
(3 results)