2023 Fiscal Year Research-status Report
小中学校におけるスクールワイドな保護者支援をめざした組織的アプローチモデルの開発
Project/Area Number |
23K12747
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
平井 美幸 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (40713839)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 保護者支援 / 小学校 / 中学校 / 就学前施設 / 幼こ保小接続 / 教員 / スクールワイド / 組織的アプローチモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小・中学校における教諭等が行う保護者支援の方法を明らかにし、スクールワイドな保護者支援を行うための組織的アプローチモデルの開発をめざすことである。具体的には、(1)小・中学校における教諭等が行う保護者支援尺度の開発とその関連要因の検証、(2)小・中学校においてスクールワイドな保護者支援を行うための組織的アプローチモデルの開発と評価、といった2つの方向性から計画し、年次ごと4段階で取り組むこととしている。 この研究計画の初年度にあたる2023年度は、本研究目的(1)の基礎的調査として、インタビュー調査を中心に研究計画を立案していた。しかしながら、本研究を子ども学に位置付けて推進するに当たり、幼稚園・こども園等の就学前施設との接続を考慮した小・中学校における保護者支援を追究する必要性に鑑み、研究計画の確認と一部見直しを行った。そのうえで、2023年度は、小・中学校における保護者支援の研究動向を整理すべく、文献検討を中心に行った。文献研究では、学校において保護者との関わりを意味する用語である「保護者支援」を整理した2016年の先行研究(平井,2016)を基準に、以降の研究知見をレビューした結果、小・中学校における保護者支援の研究動向を明らかにした(平井ら,2024)。 研究動向を明らかにしたことで、今後予定している調査の調査内容を設計することができたため、今後の調査及びその後の尺度開発のための量的調査へと研究を推進していくことが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
幼稚園・こども園等の就学前施設との接続を考慮した小・中学校における保護者支援を追究するため、研究計画の確認と一部見直しを行った。そのうえで、小・中学校における保護者支援の文献検討に時間を要し、やや進捗が遅れる状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の初年度であった2023年度は、幼稚園・こども園等との接続を考慮した、小・中学校における保護者支援の研究動向を明らかにすることができた。そのため、当初から予定している校長・教頭・教諭(学級担任)が行う保護者への支援的な関わりとは何か、ということを明らかにする調査を設計することにつながっている。さらに、今後の調査は、その後の尺度開発のための量的調査の予備調査にも位置付けられることから、研究推進する具体的な方策を確認している。
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Causes of Carryover |
初年度にあたる2023年度は、研究計画の確認及び一部見直した。そのうえで、小・中学校における保護者支援の研究動向に関して、文献検討を中心に行った。 当初予定していたインタビュー調査の実施に至らなかった一方、今後の調査の具体の準備を進めたため、初年度の研究費を2年目に繰り越す形となった。したがって、2年目の調査では、次年度繰り越しとなった研究費から人件費や調査目的の交通費等を支出する計画としている。
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