2023 Fiscal Year Research-status Report
障害予防のため発達障害児の関節過可動性を適正化する運動プログラムの開発
Project/Area Number |
23K12749
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
高橋 恵里 福島県立医科大学, 保健科学部, 助教 (00538176)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 発達障害児 / 関節過可動性 / 運動発達 / 姿勢 / 立位アライメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼児期の発達障害児における関節過可動性と運動発達の関係および関節過可動性の成長に伴う変化を明らかにし、関節過可動性を適正化する運動プログラムを開発することを目的としている。 本研究では、国際基準に適合する評価およびプログラム開発を行うため、国際的に用いられている関節過可動性の評価尺度であるBeighton Hypermobility Score (BS) を用いることとた。しかし、BSの作成者からの翻訳許可取得に難渋したため、同様に関節過可動性の評価に用いられているHospital Del Mar Criteriaを検討したが、こちらも作成者への連絡に難渋した。そこで、下肢の関節過可動性に着目した Lower Limb Assessment Score (LLAS) を用いることとし、作成者から許可を得た。LLASを日本語に翻訳し、定型発達幼児および定型発達学齢児を対象として、妥当性の検証作業を行っている。 今後は、発達障害児において、関節過可動性と姿勢や運動発達および運動能力は関係することが予想される。LLASの標準化作業後には、運動発達、下肢アライメント(膝関節・足関節のアライメント評価)を行い、LLASとの関係を明らかにする研究を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、国際基準に適合する評価およびプログラム開発を行うため、国際的に用いられている関節過可動性の評価尺度であるBeighton Hypermobility Score (BS) を用いることとたが、BSの作成者からの翻訳許可取得に難渋した。 BS以外に全身の関節過可動性を評価できる尺度としてHospital Del Mar Criteriaを検討したが、こちらも作成者への連絡に難渋した。 令和5年の計画である評価尺度の標準化作業と定型発達幼児・児童を対象とした横断調査が終了していないため、「遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
発達障害児において、関節過可動性と運動発達、下肢アライメント(膝関節・足関節のアライメント評価)の関係を明らかにする。また、成長に伴う関節過可動性の変化について調査する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、令和5年度に購入する予定であったノートパソコンを購入する必要がなくなったこと、測定協力者への人件費・謝金が必要なかったこと、オンラインでの打ち合わせを行ったため旅費が必要なくなったことによるものである。 令和6年度には、測定協力者への人件費・謝金、運動発達の評価などに必要な経費として適切に使用する。
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