2023 Fiscal Year Research-status Report
個別最適なオンライン学習の開発技術および運用技術を高めるプログラムの開発と試行
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23K12837
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Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
古田 紫帆 大手前大学, 国際日本学部, 准教授 (60469088)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 個別最適な学習 / オンライン学習 / 授業開発 / 学習プログラム開発 / 教員養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
専門委員会を務めている公益財団法人パナソニック教育財団のオンラインサポートの業務と、本研究での調査とも関連させながら、子どもの学びの主体性を高めるための手立てとして家庭学習でも活用可能な学習用デジタルコンテンツ(学習動画を含む)の在り方や活用方法等について、小学校の先生方とオンライン上で議論した。この際印象的であったのは、「個別最適化された学び」をどのように定義するかによって、進め方やコンテンツ開発の方向性が大きく変化するということである。とくに課外での学びや家庭学習での学びに対する捉え方が、教員や学校によってかなり異なっている。 また、多様な背景での学習困難や、対面での学習参加が困難な状況、積極的に多様な学習機会を拡充させている事例など(学校以外の学習機会をうまく活用する事例)も文献等から情報収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「個別最適化された学習」という用語の定義に対して疑問をもつようになったこと、また、収集した情報を整理する時間の調整がうまくとれず、文献調査や小さなインタビュー調査にとどまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、昨年度の成果を踏まえ、多様な学習困難の状況への手立てとして/あるいは逆に学習機会の積極的な拡充を目的とした、対称的なオンライン学習の事例等を類型化し、調査論文としてまとめることを目標にする。 また、教職科目に適用可能なオンライン模擬授業やその授業研究の実施方法、およびそこで用いるワークシートや教材等(以降、総称 してプログラム)を試作・試行し、プログラムの改良点を明らかにする(支出予定:分析ソフト,システム改修,プログラム試行アルバイトな ど)。
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Causes of Carryover |
今年度は、前年度の調査結果の発表を行うため、その旅費が生じること、また、プログラム試行の準備や試行を行うため、謝金の支払いが必要になる。
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