• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

ゲーム教材とチャットbotを活用したオンライン科学リテラシー教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 23K12852
Research InstitutionKanazawa Seiryo University

Principal Investigator

山本 輝太郎  金沢星稜大学, 総合情報センター, 講師 (60887058)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords科学リテラシー / 疑似科学 / 科学教育 / 批判的思考 / ゲーミフィケーション
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、一般消費者が科学的に妥当な判断を下せるようにための教育支援の一方策としてのオンライン教育プログラムを開発することを目的としている。疑似科学を事例としたシナリオゲーム形式の科学リテラシー教材の開発、および学習者へのフィードバックをワンパッケージとしたプログラムである。
本年度は、かねてより試験的に開発していた教材の大幅改良を含め、シナリオゲーム形式のオンライン教材を新たに開発した。具体的には、「アンチミルク」および「味の素有害説(化学調味料有害説)」をテーマとし、選択肢に応じて内容が分岐するオンライン教材を作成した。教材にはこれまでの研究成果によって明らかになっている科学リテラシーのエッセンスを散りばめ、教材のストーリーを進めることでそうした要素が違和感なく学習できる仕様となっている。たとえば「因果関係と相関関係の差異」や「反証可能性」といった科学リテラシーにおける重要概念だけでなく、科学情報とメディアの関係、科学の取り組みと社会制度との関係などの周辺情報も多角的に学習できるコンテンツである。
また、批判的思考態度などの心理尺度と疑似科学への応答の関係性について、オンラインでの予備調査を実施し、典型的な応答パターンの抽出およびフィードバックの与え方について検討した。学習者へのフィードバックについては、応募時点ではまだ一般化していなかったいわゆる生成AIの活用も新たに構想しており、実装可能性を検討中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

シナリオゲーム形式の教材については当初の予定通り、科学リテラシーのエッセンスを含んでいるいくつかの事例について開発が進んでいる。一方、学習者へのフィードバックの与え方については応募時点ではまだ一般化していなかったいわゆる生成AIの登場によって、より自然な形式かつバラエティーに富んだ対話が技術的に可能となっている。そのため、生成AIとの対話を学習者へのフィードバックに活用するための具体的な方法を現在検討中であり、当初計画の手法と比較したうえで、最終的に開発予定のプログラムに組み込む構想がある。

Strategy for Future Research Activity

科学リテラシー向上のためのゲーム教材については引き続き、いくつかの疑似科学の事例および科学の社会制度面に関する内容を中心に開発し、エンタメ性を意識した新たな教材形式の方法を模索する。
フィードバックの方法については、生成AIの活用を視野に入れつつ、訴求力のある手法の検討と効果検証を実施する。
これらを両輪とした体系的なプログラムの開発を実施する。

Causes of Carryover

研究初年次に計画していた業務委託の再考が必要となったため。当該業者には学習者へのフィードバック用のチャットbotの開発委託を行う予定であったが、生成AIの登場により、フィードバック手法の再検討が必要となったための変更である。
今後、当初計画との比較によって業務委託内容を確定する予定である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2024 2023 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results) (of which Invited: 2 results) Book (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] コロナ禍で改めて考える疑似(似非)科学2023

    • Author(s)
      山本輝太郎
    • Journal Title

      化学と教育

      Volume: 71 Pages: 364-367

  • [Presentation] 牛乳の科学情報の学習のためのシナリオゲームの開発~アンチミルク情報を中心に2023

    • Author(s)
      山本輝太郎
    • Organizer
      ジャパンミルクコングレス
    • Invited
  • [Presentation] 溢れるニセ科学情報に騙されるな!~消費者が身につけたいサイエンス・リテラシー講座~2023

    • Author(s)
      山本輝太郎
    • Organizer
      日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 九州支部 公開講座
    • Invited
  • [Book] 科学がつきとめた疑似科学:「科学リテラシー」で賢く生き延びる2024

    • Author(s)
      山本輝太郎, 石川幹人
    • Total Pages
      192
    • Publisher
      エクスナレッジ
    • ISBN
      4767832454
  • [Remarks] Gijika.com

    • URL

      https://gijika.com/

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi