2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K12874
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
春日 彩花 立命館大学, 総合心理学部, 助教 (30870307)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 知恵 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、知恵の発達に文化がどのように寄与するのかを検討することを目的としている。そのため研究1(1-2年目)では、まずは文化差を考慮した知恵評価指標を作成し、その信頼性と妥当性を検討する。そして研究2(3年目)では、日本人とアメリカ人を対象として調査を実施し、知恵発達における文化の影響を検討する。 1-2年時に研究1を実施するスケジュールであったことから、2023年度は、これまでに作成した試作版の知恵項目群を改良するため、項目内容を精査し、調整をくり返した。この過程で、3度にわたる予備調査を実施した。これを通しておおむね頑健な因子構造をもつ知恵項目群を作成することができたと考えられる。ただし、依然として検討点が残されていると考えられることから、2024年度にも継続して項目の調整を行う。 これに加え、2024年度には、信頼性・妥当性の検討を行う予定である。また、研究2の実施に向けて項目の翻訳に着手することも予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
項目の検討を行うのに予定より時間がかかったためである。予備調査のデータに応じて項目を調整したところ、予定よりも予備調査の回数を多く行うこととなった。おおむね頑健な因子構造を持つ尺度となったものの、依然として課題も残されており、更なる調整が必要な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに項目の調整を行ったうえで、日本人成人を対象にWeb調査を実施し、尺度の信頼性・妥当性を検討する。また研究2の実施に向けて、英語版の作成にも着手する必要がある。
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Causes of Carryover |
項目の検討に時間がかかり、もともと行う予定であった調査までたどり着けなかったためである。2024年度には、2023年度に実施予定だったWeb調査を行う予定である。
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