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2023 Fiscal Year Research-status Report

地震火災情報の精度向上に向けた情報収集方策の提案

Research Project

Project/Area Number 23K13481
Research InstitutionBuilding Research Institute

Principal Investigator

鈴木 雄太  国立研究開発法人建築研究所, 防火研究グループ, 研究員 (80909177)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords同時多発火災 / 火災覚知 / 情報収集
Outline of Annual Research Achievements

地震時の同時多発火災に対する効果的な消火・救助活動及び避難誘導の実施には,「火災の延焼予測」を参照することが非常に有効である.延焼予測には,時々刻々と変化する火災状況を入力する必要があり,地震後の限られたリソースで高い精度の火災情報を迅速かつ確実に収集できる体制づくりが課題である.本研究は,地震後に収集される火災情報の精度向上を目指し,長所・短所の異なる複数の手段(衛星画像解析,ヘリによる空撮,人による覚知)を組み合わせることで,効率的に火災情報を収集する方策を明らかにすることが目的である.本研究では,各情報収集手段について,火災発見までのプロセスを整理し,ランダムに発生する火災に対して火災発見・通報までの覚知時間を計算するシミュレーションモデルを構築する.この火災情報の覚知シミュレーションに基づいて,地震後に各情報収集手段によって,どの程度火災情報を覚知できるのかを評価する.そこで今年度は,これまでに発生した平常時の火災及び地震時の火災における覚知時間等の火災データの収集及びデータの整理を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初,初年度において覚知シミュレーションモデルを構築する計画だったが,その素案検討に留まり具体的なモデル構築には至っていない.そこで方向性を再検討し,まずは,過去に発生した火災データの覚知時間について統計的に分析し,覚知時間が遅れる要因を整理することとした.

Strategy for Future Research Activity

過去の平常時火災及び地震火災の火災データを分析対象として,覚知時間に関する統計分析を行い,覚知時間が遅れる要因を整理し,地震発生後の覚知時間を予測するモデルの構築を試みる.これに対して,衛星画像による火災検出の精度及びデータ取得までの時間ラグを考慮した火災覚知モデルを構築し,本モデルに基づくシミュレーションを実施し,その効果を検証する.また,令和6年1月1日に発生した輪島市河井町の火災を契機に地震火災に関する検討会等が実施されている.こうした検討会を参考に,火災情報収集のシミュレーションモデル構築を行う.

Causes of Carryover

当初,本研究で使用するGISソフトウェアの永年ライセンスを購入予定だったが,サブスクリプションのみとなり,本研究費による購入が不要となったため.差額については,次年度以降のGISのライセンス費用として使用する.

URL: 

Published: 2024-12-25  

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