2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K13512
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
長濱 章仁 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (40822797)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 新興国道路交通 / 異種混合社会システム / 交通流 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は研究計画に基づき、混合交通の相・車種の混合割合に着目しながら、交通効率の良否を検証した。具体的には、Passenger car unit(PCU)を用いた基本図に基づく解析をすることで、車種の混合割合が変化する交通でも評価基準を変化させない交通特性が実現された。 結果、自由流相の中でも車種の混合割合が特性に影響する領域としない領域がわかれることが明らかになった。さらに、どの車種が多く交通に存在しているかによって、その領域は変化した。以上よりPCUを用いた上で、混合交通は車種の混合割合によって異なる特性を呈することが明らかになった。 また2024年度前半から着手する予定であった、車両のグループ化と交通特性に関する研究も先行して開始した。グループ化が進むことで自由流相においては交通効率が向上する傾向が見られており、今後他の交通の相においても検証を推進する。 加えて、本研究を進めるに従い混合交通シミュレーションを用いて交通効率の検証を行う有用性も見出した。しかしながら現存の混合交通シミュレーターの特に車両発生モデルは、ランダムに車両発生をさせるものが多くあり、混合割合に加えてグループ化を考慮するものは存在しない。そこで、車両発生モデルの試作・改善に取り組んだ。具体的には、グループ化している車両とそうでない車両を分けつつ予測する機械学習モデルの導入を行い、その性能評価を行った。予測精度は、一部車種で向上したものの性能改善の余地がある状況である。またグループ化車両とそれ以外の分離も適切でなかったため、新たな機械学習手法を提案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り車種の混合割合が交通効率におよぼす影響を明らかにした。また先行して、グループ化行動が効率に及ぼす影響に関する検討に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は先行して開始した、グループ化行動が効率に及ぼす影響に関して検討を進める。加えて、研究推進途中で着想を得たシミュレーションによる検討のためのモデル作成も推進する。さらに、必要に応じて研究代表者が保持している交通データの拡充も行い、研究結果の普遍性を高める予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品の使用が予定より少なく済んだため。次年度使用額は29円と少額であるため、次年度の計画は特に変更しない。
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