2023 Fiscal Year Research-status Report
原子力発電所配管における液滴衝撃エロージョン初生と減肉検知IoT技術
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23K13523
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
藤澤 慶 長岡技術科学大学, 産学融合トップランナー養成センター, 特任講師 (60906080)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 液滴衝撃エロージョン / 衝撃波 / モデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
液滴衝撃エロージョンにおける衝撃波生成に注目した、減肉検知技術の開発に向け、 2023年度は、1)複数の液滴衝突のマルチスケール数値解析、2) 減肉初生の定量化を並行して進めた。 1) 複数の液滴衝突による衝撃波形成を明らかにするため、圧縮性混相流ソルバーによる数値解析を行った。単一液滴の場合と比較して、複雑な界面形状により計算が不安定になることが確認された。今後、スキームの安定化を検討する。 2) 高速液滴衝突装置による減肉実験では、既に開発した衝撃波センサにより減肉進行時の衝撃力と減肉量を計測した。減肉進行により形成される材料表面形状の変化により、液滴衝突時に発生する衝撃力が変化することが明らかとなった。今後、様々な液滴条件(液滴直径・衝突速度)で行うことで、減肉初生時の衝撃力の一般化を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた研究課題については、ほぼ予定通りに実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、2023年度の研究成果をもとに、引き続き1)複数の液滴衝突のマルチスケール数値解析、2) 減肉初生の定量化を進める。また、3)分散型IoTデータベースについては、低速域における単一の液滴衝突実験での計測実験を行うことで、格納すべきデータ量を明らかにする。
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