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2023 Fiscal Year Research-status Report

サルコペニア肥満予防・改善に向けたスルフォラファンの骨格筋及び肝臓への効果の解明

Research Project

Project/Area Number 23K13914
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

小高 愛未  東京農業大学, 応用生物科学部, 研究員 (60845890)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywordsスルフォラファン / SREBP / 脂質合成 / 骨格筋
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、食品成分のひとつであるSFaNがNrf2非依存的にサルコペニア肥満を予防・改善する可能性を検討することを目的とし、①SFaNが筋萎縮を抑制することで骨格筋量及び機能を維持する効果の検討と、②SFaNがSterol regulatory element-binding protein (SREBP)を介して肝臓での脂質合成を抑制する詳細な作用機序の解明、の2点に取り組んでいる。令和5年度は主に、この目的を達成するために設定した2つのテーマのうち、<テーマ2>SFaNの新規結合分子の同定について主に取り組んだ。SFaNを結合させた化合物ビーズを、Huh-7細胞から抽出したタンパク質溶液と反応させ、ビーズに結合したタンパク質を質量分析にて同定した。その結果、SFaNに結合するタンパク質が多数同定された。同定されたタンパク質をHEK293細胞に過剰発現させ、SFaNを結合させた化合物ビーズに実際に結合するか確認したところ、複数の候補分子で結合が確認された。その中の1つ、Acyl-Protein Thioesterase 2 (APT2)に注目し、SFaNとの結合様式の解明や、SFaNと結合することによって生体にどのような影響があるのかの機能的な解析を進めた。その結果、SFaNがAPT2のパルミトイル化を減弱させることを明らかにした。現在、その成果を論文としてまとめ、雑誌に投稿中である。<テーマ2>SFaNの骨格筋維持効果の検討に関しては、SFaNの筋萎縮への効果を検証するためにDexamethasone及びルイス肺がん由来細胞LLCの培養上清を予定通り用いたが、細胞の状態の維持や、薬剤の適正濃度の検討に時間を要してしまった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

目的を達成するために設定した2つのテーマのうち<テーマ2>は進めることができている。しかし、<テーマ1>SFaNの骨格筋維持効果の検討を行うにあたり、C2C12の筋分化は問題なく行うことができたが、Dexamethasone及びルイス肺がん由来細胞LLCの培養上清を用いた筋菅の萎縮を再現することができず、SFaNの筋萎縮への効果を検証するまで至らなかった。

Strategy for Future Research Activity

<テーマ1>では、細胞の状態を適切に維持し、筋菅の萎縮を再現できる状況を整えたうえで、SFaNの筋萎縮への効果を検証できるようにする。<テーマ2>では、注目したSFaNの新規結合分子の解析をまとめた論文を早い段階で発表できるようにする。

Causes of Carryover

購入予定だったものが代替品で安価に済んだ等の理由で次年度使用額が生じた。翌年度請求額は主に骨格筋の解析に必要な試薬や機器の購入に使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] スルフォラファンの新規結合分子の探索とその機能解析2024

    • Author(s)
      小高 愛未、川平 浩太朗、菊地 瑛登、正路 健太、石神 健、鈴木 司、山本 祐司、井上 順
    • Organizer
      日本農芸化学会大会 2024年度大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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