2023 Fiscal Year Research-status Report
Approach to elucidate the pathogenesis of Idiopathic plasmacytic lymphadenopathy
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23K14476
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
錦織 亜沙美 岡山大学, 保健学域, 助教 (20975362)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | キャッスルマン病 / 多中心性 / IL-6 / 形質細胞型 |
Outline of Annual Research Achievements |
特発性多中心性キャッスルマン病(iMCD)の凍結リンパ節検体(20例+コントロール症例10例)を対象として先行研究で行った全トランスクリプトーム解析の結果に基づき、Idiopathic plasmacytic lymphadenopathy(IPL)に関連する遺伝子群として108遺伝子を抽出し、nCounter用のフルカスタムパネルを作製した。 その後、iMCDのホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体 47例を用いて、FFPEからtotal RNAを抽出してnCounter解析を実施した。その結果、IPLにおいて特に発現亢進を認める8遺伝子を同定した。同定した遺伝子の中には、形質細胞分化や免疫グロブリン産生に関与する遺伝子が含まれていた。 今後は、各遺伝子の機能を調査することで、IPLの病態にどのように関連しているのか検討しする。また、免疫染色等で組織上におけるタンパク質としての発現を証明し、さらなる病態解析へ繋げる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時の研究計画に対して、概ね計画通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
IPLにて発現亢進している遺伝子に対して、組織上の発現を確認するために免疫染色およびin situ hybridizationを実施する。また、各タンパク質の発現の関連性を確認するため、蛍光免疫染色による多重免疫染色も実施する予定である。遺伝子解析の結果は英語論文での発表を予定している。
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Causes of Carryover |
本年度における実験物品(免疫染色・ISH)の購入数が少なかったため。本年度購入予定であった物品は、次年度に購入予定である。
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