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2023 Fiscal Year Research-status Report

個体老化が誘導するアミロイド好発土壌の解明

Research Project

Project/Area Number 23K14501
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

宮原 大貴  信州大学, 先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所, 助教(特定雇用) (90823287)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywordsアミロイドーシス / 老化 / マウス
Outline of Annual Research Achievements

マウス老化アミロイドーシスは血清高密度リポ蛋白質のアポリポ蛋白質A-IIのアミロイド(AApoAII)が、加齢に伴って脳実質を除く全身臓器に沈着する高齢マウスの共通疾患である。発症個体から抽出したアミロイドの投与によるAApoAIIアミロイドーシス病態を誘発モデルで、アミロイドが最初に沈着する小腸絨毛の微小領域に着目してプロテオーム解析を実施した。沈着1週間前の個体ではアポリポ蛋白質Eやクラステリンが特異的に同定されアミロイド好発土壌の形成に関与する可能性が示唆された。野生型の高齢マウスの解析からは、Milk Fat Globule-EGF factor 8(MFG-E8)が腎臓や肺で上昇していることを見出した。MFG-E8は近年、ヒトとマウスで共通する加齢性アミロイド(Medin)の病因蛋白質であることや脳のアミロイドβの凝集に関係することが報告されている。今後、MFG-E8の老化形質との関連や凝集特性の検討を予定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の予定にあった誘発個体と高齢個体の両方で解析を行うことができた。高齢個体は個体差が大きいことがあるため、複数の飼育施設からサンプルを集めながら解析を行う。

Strategy for Future Research Activity

ヒトとマウスで共通する加齢性アミロイドのmedinに着目して、加齢に伴って発現が増加するメカニズムの解析や老化形質との関連の解析を進める。また、medinは血管平滑筋に沈着するアミロイドであるため、加齢にともなう臓器内の微小血管への沈着を検討し、血管老化メカニズムについて検討を行う予定である。

Causes of Carryover

本年度末で研究機関の異動が決定していたため、異動先でスムーズに本課題を継続するために研究環境を整備する費用として未使用分を計上した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] プロテオミクスに基づく加齢性アミロイドーシスの抑制機構2023

    • Author(s)
      宮原 大貴、矢﨑 正英、樋口 京一
    • Journal Title

      メディカル・サイエンス・ダイジェスト MSD

      Volume: Vol 49 (13) Pages: 486-487

  • [Presentation] C57BL/6Jマウスにおける加齢に伴うMedin沈着病態の検討2023

    • Author(s)
      宮原大貴、李瑩、代健、判田勇介、田河響、大椛涼帆、亀谷富由樹、森政之、樋口京一、矢﨑正英
    • Organizer
      第10回日本アミロイドーシス学会学術集会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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