2023 Fiscal Year Research-status Report
レジスチンSNPを標的としたサルコペニア肥満進展の分子メカニズムの統合的解明
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23K14738
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
池田 陽介 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (60866698)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | レジスチン / ハプロタイプ / サルコペニア肥満 / インスリン抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルコペニア(虚弱体質)と肥満を併せ持つサルコペニア肥満はインスリン抵抗性と慢性炎症を病態基盤とし、心血管病や死亡のリスクが高い。しかし、関連する遺伝子や環境因子との相互作用は分かっていない。申請者らは、インスリン抵抗性関連遺伝子レジスチンの一塩基多型(SNP)がサルコペニア肥満と関連することを見出した。その分子メカニズム解明には、発現部位である単球サブタイプ、標的遺伝子群、アミノ酸・代謝産物等の同定と経年変化による影響を評価する必要がある。本研究では糖尿病患者/正常者での患者対照研究、一般住民での前向き遺伝疫学研究、機能解析・in vitro解析を統合し、サルコペニア肥満進展モデルの早期抽出アルゴリズムを開発する。こうして、レジスチンSNPを標的としたサルコペニア肥満・インスリン抵抗性疾患予防の高精度医療を確立する。 「目的1. レジスチンハプロタイプと相互作用し、サルコペニア肥満に関連する単球サブタイプ、標的遺伝子群、アミノ酸・代謝産物を同定する」ではG-Aハプロタイプ毎の単球サブタイプ分布を元に遺伝子レベル・蛋白レベルでの解析を行う。 「目的2. レジスチンハプロタイプと標的遺伝子・分子群の相互作用および経時的変化がサルコペニア肥満進展に及ぼす影響を明らかにする」では、一般住民のコホートデータをもとに遺伝子・環境因子相互作用を解析する。 「目的3. サルコペニア肥満進展群の早期抽出アルゴリズムを開発する」では機械学習によるアルゴリズムを解析する。 2023年度は目的1についての解析を進め、G-Aハプロタイプで発現変化を認める分子を同定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書通りの時間計画で解析を遂行できているから。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き申請書通りの時間計画で解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
今年度の解析結果と目標産物の合理性が取れたことと、次年度の解析で円安による費用増大が見込まれるため。
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Research Products
(1 results)