2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K14843
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
新川 慶明 宮崎大学, 医学部, 助教 (40625836)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 焼損死体 / CT値 |
Outline of Annual Research Achievements |
焼損した諸臓器のCT値は非焼損とどのように異なるのか。焼損によるCT値の変化の傾向をつかむため、臓器内での焼損の程度の大小にかかわらず、測定の関心領域はなるべく大きく設定した。内因性疾患や焼損以外の損傷、腐敗ガスが見られる場合はそれらが関心領域に含まれないようにした。また、骨格筋や膵臓において萎縮・脂肪置換がある場合は、その影響の小さい部位で可能な限り大きな関心領域を設定して測定した。 焼損死体、水中死体、高度腐敗、その他新鮮死体の4群で肝臓両葉、脾臓、腎臓についてCT値を計測した。いずれの臓器も焼損死体と高度腐敗、その他新鮮死体の比較では焼損死体のCT値が有意に高かった。腎臓については焼損死体と水中死体の比較で焼損死体のCT値が有意に高かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CT値の測定については特に問題なく推敲できる。解剖写真との比較や組織標本との比較は比較的時間を要する。
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Strategy for Future Research Activity |
解剖写真とCTを比較して、熱凝固している部位としていない部位でCT値に差は出るのか、. 腹部が強く焼けた場合と背部が強く焼けた場合でCT値に差は出るのか、脂肪肝によるCT値への影響について検討する必要がある。
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Causes of Carryover |
初年度は主にCT値の測定を行ったが、次年度はノートパソコンやHDD、死後CT撮影用の納体袋などが必要になると思われる。
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