2023 Fiscal Year Research-status Report
Development a novel immnunotherapy for gastric cancer by targeted SMARCA4
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23K15047
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
早坂 尚貴 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00792665)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | SMARCA4 / Gastric cancer |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、胃癌におけるSMARCA4のoncogenicな機能を解析すると同時に、腫瘍微小環境におけるSMARCA4の癌免疫調節機構を解明し、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の抗腫瘍効果増強によるconversion surgeryを目指せる新規治療法開発の基礎データを得ることである。すでにin silico解析の結果、胃癌組織では正常胃粘膜に比較してCR分子の一つであるSMARCA4のmRNA発現量が有意に高く、SMARCA4高発現群は有意に予後不良であることを確認している。実際にSMARCA4阻害剤であるAU-15530添加で胃癌細胞株MKN-45およびKATO-IIIで細胞増殖が抑制された。また、SMARCA4をsiRNAでKnock down(KD)することによっても細胞増殖抑制が認められた。 一方、SMARCA4変異あるいは欠失を有する胃癌症例は、SMARCA4野生型症例と比較して予後が良好な傾向があることを新たに見出している。したがって、野生型SMARCA4自体が腫瘍免疫逃避に関与している可能性が示唆された。そこで、SMARCA4 KDによるPD-L1の発現変化をqPCRで解析したが、一定の傾向は得られていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SMARCA4 KO胃癌細胞がT細胞に与える影響を行う共培養のアッセイ系の条件設定に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
T細胞側の条件設定は完了できた。一方、T細胞数と胃癌細胞株を共培養する細胞数の比を検討中である。
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Causes of Carryover |
当該年度はin vitro研究がメインであったためである。2024年度はin vivo研究も進めていく予定である。
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