2023 Fiscal Year Research-status Report
The role and interrelationship of PRDM1 and p53 in the regulation of differentiation, invasion, and metastasis of hepatocellular carcinoma
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23K15048
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
沼田 泰尚 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40829983)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | PRDM1 / p53 / 肝細胞癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. ヒト肝細胞癌におけるPRDM1発現の検討 様々な分化度のヒト肝細胞癌8症例の癌部の組織に対して、PRDM1の免疫染色を行った。分化度の違いによる染色の強度に明らかな差はみられなかった。この原因がPRDM1の発現にあるのかどうか検討するため、さらに症例数を増やして比較検討を行う。
2. 肝癌細胞株におけるPRDM1発現とサイトカインとの関連の検討 肝細胞癌株(Hep3B, HuH1, HuH7, HepG2, HLF, PLC/PRF/5) における分化度とPRDM1の遺伝子発現の違いタンパクレベルで検討するため、Western Blot法を行うための検体の回収を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト肝細胞癌における時PRDM1発現の免疫染色のための条件検討を進めており、近々条件を確定できると考えている。また、実験に用いるための検体の準備が進んでおり、今後解析や検討を行う素地が出来てきている。
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Strategy for Future Research Activity |
肝癌細胞株 (HepG2, Hep3B, HLE, HLF, HuH7, PLC/PRF/5)に対してPRDM1強制発現株や発現抑制株を作成し、それらの株のp53、上皮系マーカー、間葉系マーカーの発現ついてqPCR法、Western blot法で解析する。また、これらの株をマウスに移植し、PRDM1の発現と腫瘍の増殖や転移との間の関連について検討する。
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Causes of Carryover |
マウスを用いた実験まで進めなかったことが最大の理由と考える。マウス実験用のマウスの購入や抗体試薬等の購入に主に使用させて頂く予定である。
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