2023 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪肝のCOPD併発機序におけるミオスタチンの生物学的作用の解明
Project/Area Number |
23K15087
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
堤 翼 久留米大学, 医学部, 助教 (60624103)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脂肪肝 / 代謝異常 / COPD |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、健診受診者の残余血清を解析するため、前向き研究として実施する必要がある。そのため、健診データ及び残余血清の提供元である佐賀県健康づくり財団と、マイオカインの外注検査委託先である国立国際医療研究センターと連携して研究を進める必要があった。2023年4月から両施設の担当者を交え、倫理審査に係る書類作成及びデータ・検体受領に関するロジスティクス構築を開始した。 その後、9月に久留米大学倫理委員会の研究許可を取得したため、同月より佐賀県健康づくり財団で検体等の収集を開始した。2024年3月現在、710名の健診受診者におけるデータをクリーニングし、一般集団における脂肪肝およびCOPDの有病率が、ぞれぞれ47%、4.7%であり、既報と同等の有病率であることを明らかにした。また、約200名分の残余血清を収集できたことから、年度内を目処に国立国際医療研究センターでの第1回のミオスタチン濃度測定を行う予定である。更に、CTを用いたサルコペニアの検討については、Slice Omaticを用いたCT画像解析の設備準備が完了した。現在、82名分のCT画像の取込を終えたため、順次サルコペニアの評価を行っている。
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