2023 Fiscal Year Research-status Report
大動脈弁狭窄症とclonal hematopoiesis of indeterminate potentialの関連性の解明
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23K15164
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
武藤 雄紀 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80865692)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 大動脈弁狭窄症 / 経カテーテル的大動脈弁植込術 / 腎動脈エコー / 腎機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
大動脈弁狭窄症 (Aortic stenosis: AS)は重症化すると心不全や突然死を起こし得る予後不良な疾患である。本邦では高齢化により、AS患者は急増しており、それに伴い開胸、人工心肺装置を必要としない低侵襲治療である経カテーテル的大動脈弁植込み術 (Transcatheter Aortic Valve Implantation; TAVI)も増加の一途にある。TAVI後に腎機能が改善すること、TAVI後急性腎障害(acute kidney injury; AKI)を発症した症例は予後が悪いことが報告されているが、そのメカニズムや予測因子は明らかではない。 本年度はまず重症AS患者に対してTAVIを施行した患者のTAVI前後での血液検査と腎動脈エコー検査をを用いて、腎機能の変化と腎動脈エコー所見の関連について検討した。その結果、術前の腎動脈エコー検査から得られる腎動脈のvelosity-time integral (VTI)がTAVI後の腎機能改善を予測し得ることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
重症大動脈弁狭窄症に対して経カテーテル的大動脈弁植込術を施行した患者において、血液検体や各種検査結果を用いての検討は進んでいるが、モデルマウスを用いての検討がまだ行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
重症大動脈弁狭窄症に対して経カテーテル的大動脈弁植込み術を施行した患者において、血液検体は既に手術前後で採取している。クローン性造血(clonal hematopoiesis of indeterminate potential;CHIP)は、心血管疾患と関連することが報告されているが、近年、CHIPと慢性腎臓病との関連についても報告されている。実臨床においては腎機能評価には血清クレアチニンや尿素窒素が汎用されているが、早期の腎障害は反映されないと言われており、急性腎障害の発症や生命予後を予測し得るバイオマーカーが求められる。今後は採取した血液検体を用いてJAK2V617F変異の解析やTAVI後の腎機能変化を予測し得るバイオマーカーの検討を進める予定である。
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Causes of Carryover |
当初の研究計画よりも初年度の研究達成度に遅延が生じているため。またコロナウイルス感染症の影響でハイブリッド開催となった学会もあり、現地へ行く旅費が不要となったため。
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