2023 Fiscal Year Research-status Report
シングルセル解析を用いた常染色体優性多発性嚢胞腎の新規病態解明
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23K15252
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鈴木 徹 横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (40963442)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ADPKD |
Outline of Annual Research Achievements |
常染色体優性多発性のう胞腎(autosomal dominant polycystic kidney disease:ADPKD)は、両側腎臓に多数ののう胞が進行性に発生・増大し腎機能低下を来す疾患であり、透析導入に至る原因疾患の第5位に位置しているにも関わらず、現在における有効な治療薬は限られている。ADPKDは遺伝性疾患でありながら非常に多様な臨床経過を呈するなど、進展メカニズムには未解明な点が多く、新規治療開発へのボトルネックとなっている。本研究では、ADPKD患者の腎組織に対しシングルセルRNAシークエンス解析を行うことで、ADPKD進展における分子機序の全容を明らかにするとともに、ADPKD進展のマスターレギュレーターとなる鍵因子の同定を目的とする。初年度は検体取得施設における倫理申請、検体輸送の動線確認、輸送方法の最適可、細胞単離条件の最適化を行った。実際のヒト腎組織を用いた複数回の条件検討により、最適な条件を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト腎組織からの最適な細胞単離条件を確立した。
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Strategy for Future Research Activity |
症例の組み入れに伴い腎組織の細胞単離、cDNAライブラリー合成を進める。サンプルが一定数に達した段階でシーケンスを行う方針としている。
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[Presentation] 当院における運動負荷右心カテーテルの取り組みについて2023
Author(s)
鈴木徹, 松村賢治, 中島理恵, 岩田究, 小村直弘, 川浦範之, 小西正紹, 岩橋徳明, 石上友章, 菅野晃靖, 日比潔
Organizer
第29回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
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[Presentation] エポプロステノール投与によるACTH単独欠損症に対してトレフプロスチニルへの切り替えかが有効であった1例2023
Author(s)
片山響, 鈴木徹, 相澤広太郎, 宮川秀一, 峯岸慎太郎, 小村直弘, 川浦範之, 小西正紹,岩橋徳明, 石上友章, 菅野晃靖, 日比潔
Organizer
第270回日本循環器学会関東甲信越地方会