2023 Fiscal Year Research-status Report
Regulation of neddylation system as a novel therapeutic target of rheumatoid arthritis and rheumatoid lung
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23K15349
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
千藤 荘 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (40813415)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Neddylation阻害剤 / SKGマウス / 関節炎 / 間質性肺炎 / 樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究計画として、①SKGマウスの関節炎においてNeddylation経路に異常がみられるかの解明、②SKG-ILDにおいてNeddylation経路に異常がみられるかの解明、③Neddylation阻害剤が免疫細胞の活性化を抑えるかの解明(in vitro)の3点を挙げていた。①②に関しては、Naive SKGマウス(コントロール)と関節炎および間質性肺炎を誘導したマウスを作成し各組織(関節、肺)を摘出し凍結保存した。今後、これらの保存検体を用いてNeddylationに関わる遺伝子をqPCRで解析していく予定である。③に関しては、Naive SKGマウスから骨髄細胞を単離し、in vitroにおいてNeddylation阻害剤存在下で樹状細胞分化を行ったところ、コントロール(DMSO)との比較しNeddylation阻害剤は樹状細胞上のPD-L1の発現を増加させた。一方、MDSCは増加させなかった。現在、樹状細胞とT細胞との共培養実験を行っており、Neddylation阻害剤を作用させた樹状細胞が免疫寛容性を持つのか検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SKGマウスに関節炎や間質性肺炎を発症させ回収するには1回あたり、2~3か月かかる。特に間質性肺炎については、一部のマウスしか発症しないため組織の回収には時間がかかっており、上記①②の実験に関してはやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度の研究計画①②③に加え、④Neddylation阻害剤がSKGマウスの関節炎を抑制するかの解明、⑤Neddylation阻害剤がSKG-ILDを抑制するかの解明についても進めていく予定である。本年度は、リサーチアシスタントを1名得たため上記研究計画の推進に寄与するものと考えられる。
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Causes of Carryover |
2023年度は、他の財団からの研究助成金を獲得したためそちらを本研究の費用に充てた。その為、本助成からの使用金額が減少し次年度繰越金が生じた。2024年度は、繰越金と2024年度の分配金を利用し、マウス組織の遺伝子解析やNeddylation阻害薬を作用して分化させた樹状細胞の免疫寛容作用とその機序を解析していく予定である。
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