2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of an objective residual gastric motility classification for postgastrectomy syndrome.
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23K15510
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
中村 達郎 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (20898457)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 胃切除後症候群 / 胃シンチグラフィー / 残胃運動機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は研究開始1年目であるが計画に基づいて胃切除後の残胃運動機能に関して胃シンチグラフィーを用いて定量化を試みた。研究手法において大きな問題なく, 予定通り残胃運動機能を定量化することができた。現在のところ幽門側胃切除後のBillroth-Ⅰ法が6例, Roux-en-Y法が6例, 噴門側胃切除後の上川法が12例とまだ予定症例には到達していないが順調に症例を蓄積している。また同時に残胃運動機能が経時的に改善していくのかを明らかにするための2回目の胃シンチグラフィーも11例に施行できている。これらの症例から残胃の運動機能として概ね術式ごとの傾向が明らかとなってきている。具体的には, ダイナミック撮影において幽門側胃切除では再建方法を問わず残胃の動きは全例に認めていないのに対して噴門側胃切除では全例に残胃に活発な運動を認めることが明らかになっている。引き続き症例を蓄積して定量化した残胃運動機能を術式毎に比較していくことが可能であると考えている。これらの途中成果は, 非常に興味深い結果であり, 第123回日本外科学会のサージカルフォーラムや第96回日本胃癌学会総会のパネルディスカッションなどの全国学会やAmerican college of surgeonsのclinical congress 2023(国際学会)で発表しており,今後も発表を通じて広く意見をいただきながら研究を進めていく所存である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
幽門側胃切除後のBillroth-Ⅰ法,Roux-en-Y法, 噴門側胃切除後の上川法をそれぞれ20例ずつ集積することを目標としており, 噴門側胃切除は半数を超えたが, 幽門側胃切除については半数に到達してないため引き続き研究参加者を集積していく。
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Strategy for Future Research Activity |
術式別の残胃運動機能についてダイナミック撮影にて傾向は掴めてきたため, 予定症例が集積された時点で定量値について比較検討する予定である。同時に2回の胃シンチグラフィーを施行できた症例に関しても解析を進め, 経時的に残胃運動機能が回復するかについても明らかにしていく予定である。
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Causes of Carryover |
予定症例数の集積に向けて引き続き胃シンチグラフィー検査を施行していくことや, 学会発表に使用するため助成金を繰り越して使用させていただく予定である。
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[Presentation] 胃シンチグラフィーを用いた術後残胃運動機能評価法2024
Author(s)
中村 達郎, 村上 幹樹, 晃野 秀梧, 北條 雄大, 中尾 英一郎, 倉橋 康典, 石田 善敬, 高橋 良幸, 槌谷 達也, 北島 一宏, 富田 寿彦, 篠原 尚
Organizer
第96回 日本胃癌学会総会
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