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2023 Fiscal Year Research-status Report

miRNAを用いた食道癌個別化治療の可能性

Research Project

Project/Area Number 23K15524
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

井上 聖也  徳島大学, 病院, 講師 (50563813)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2025-03-31
Keywords食道癌 / リキッドバイオプシー / miRNA / 治療効果判定 / 予後因子
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、食道がん患者におけるmiRNA発現の臨床的意義を明らかにするとともに、化学療法の抵抗性のメカニズムを解明し、個々の患者に合ったテーラーメイド治療への足がかりとすることを目的としている。
令和5年度の実施目標は、この研究の対象となる症例のリストアップを行い、その症例の凍結血清検体からtotal RNAを抽出し、miRNAを同定することである。具体的にリストアップされた症例の術後摘出標本病理所見を基に群別化する。組織学的治療効果判定がGradeIII(pCR)、効果が不十分であったGradeIの症例を分け、それぞれ5例を選択する。この5例については選別できている。現在、凍結した血清検体から、miRNeasy Serum / Plasma Kit(Qiagen, Hilden, Germany)を使用して、total RNAの抽出を行っているところである。他の検体を用いて、抽出作業の練習を行っている。非常に操作が細かく、時間を要するため抽出作業に難渋している。少しずつ純粋なtotal RNAが抽出されてきており、準備が整うと思われる。total RNA抽出できれば、実際の対象症例の抽出作業を行い、良好なtotal RNAであればマイクロアレイ解析を行っていく予定である。
マイクロアレイを行うことができれば、その検出されたmiRNAの発現頻度の高いものを同定し、そのmiRNAを他の検体を用いて、発現しているかどうかRT-PCRを用いて検証する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現在、凍結血清検体からtotal RNAの抽出作業の確認を行っている。血清サンプルから、total RNA抽出キットを用いて、抽出し、良好なRNAが抽出できているか確認している。数サンプルで行っているが、良好なRNA抽出には至っていない。手技を確実にし、良好なtotal RNAの抽出作業が行えるよう練習している。抽出作業が十分な成績となれば、計画に沿って次の段階に移れるよう計画している。上記の結果を考慮し、やや遅れていると評価した。

Strategy for Future Research Activity

良好なtotal RNAの抽出が困難である場合は、別の会社のキットを用いるようにする。
また、凍結血清検体の不良もあるかもしれないので、研究対象外のサンプルも用いて検証していく。最初のtotal RNAの抽出が良好となれば、次の段階、その次の段階へスムーズに進行すると思われる。

Causes of Carryover

予定の計画より遅れており、次の段階に入っておらず、マイクロアレイ解析が行えていないため、次年度使用額が生じた。
翌年度分として請求した研究費と合わせて、RT-PCRによる解析を行っていくためのマイクロアレイ解析の受託費用、大量のRNA抽出キットやRT-PCRを行うための試薬購入に使用予定である。

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Published: 2024-12-25  

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