2023 Fiscal Year Research-status Report
制御性T細胞が虚血肢の新生血管成熟において果たすメカニズムの解明
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23K15541
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松原 裕 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (30805883)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リモデリング / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス虚血肢モデルを作成し、新生血管周囲にT細胞が浸潤していることを確認した。マウス脾臓からT細胞を抽出し、制御性T細胞をフローサイトメトリーで確認した。しかしながら移植するには十分量ではなかった。 ヒトの血管リモデリングにT細胞が関与しているとの仮説のもと、静脈グラフトを採取して免疫パネルのプロテオミクスを行う計画をたてた。今年度中にサンプルが集まらなかったので来年度に繰り越した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス虚血肢モデルは順調に作成し解析を進めている。 ヒト静脈グラフトは予定サンプル数の半数を集めており、来年度中にプロテオミクス解析可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きマウス虚血肢モデルを作成して解析を進める。 制御性T細胞の分離培養はフローサイトではなくビーズを用いた分離培養を検討している。移植に十分量の制御性T細胞が採取可能となれば、虚血肢マウスに移植して血管新生における制御性T細胞の役割についての解析を進める。 ヒト静脈グラフトはサンプルが集まりしだいプロテオミクス解析を行い、血管リモデリングに関与している免疫因子を同定する。その後マウス虚血肢モデルにおいて、同定された因子について解析する。
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Causes of Carryover |
R5年度科研当初、静脈グラフトのプロテオミクス解析を行う予定であったが、来年度行うこととなった。 その為、当初予定していた静脈グラフトのプロテオミクス解析を次年度繰越金120万円を使用する。
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