2023 Fiscal Year Research-status Report
悪性脳腫瘍における尿中バイオマーカーを利用した再発早期発見システムの開発
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23K15666
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北野 詳太郎 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60937308)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | Liquid biopsy / 偽増悪 |
Outline of Annual Research Achievements |
一見再発したようにみえる偽増悪という現象は、MRIによる画像診断での再発区別は不可能であり、経時的に観察するほか診断方法は存在しない。そのため偽増悪でなく再発であった場合、治療開始時期が遅れ致死的な経過をたどる。そのため高い正確性で偽増悪と再発を区別する方法が必要である。低侵襲であり、かつ繰り返し採取することのできる尿からの各腫瘍に特徴的な遺伝子異常を定量化をおこない、得られた遺伝子異常データとMRI撮影による画像データによって、再発と偽増悪を正確に早期診断する方法を開発する。 具体的にはおおよそ3ヶ月に1回の経時的なMRI撮影、採血・採尿・髄液採取をおこなっている。採取した血液・尿・髄液からその腫瘍に比較的特異性のたかい遺伝子異常を検索し定量化をおこなっている。この経時的なデータとMRI画像を照合し、再発であった症例のデータを抽出し、正確性の高いものを複数選定しバイオマーカー候補とする。 同時にMRI所見が悪化したが、自然に所見が軽快していった症例は偽増悪の症例であるため、その症例からも血液・尿・髄液からそ遺伝子異常を検索し定量化をおこなう。これらのデータと再発症例のデータを比較・照合し、再発と偽増悪をもっとも高い正確性で区別できるものをバイオマーカーとする。 現在は症例の集積とバイオマーカー候補の選定にあたっているところである。最初から1つに候補をしぼるのではなく、複数の候補をあげ測定を行っている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
再発・偽増悪が出現するまでの期間は決まっていないため、これらを現在も経時的に経過観察を行なっている。現在症例の集積を待っているところであるため。
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Strategy for Future Research Activity |
経時的に遺伝子異常解析をおこないつつ、MRIの画像データを収集していく。
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Causes of Carryover |
まだ十分な症例数があつまっておらず、次年度に初年度に使用予定であった金額を用いて解析をおこなう。
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