2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K15692
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
川崎 佐智子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90834002)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 頚椎症性脊髄症 / 痺れ / 体性感覚誘発電位 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、頚椎症性脊髄症(CSM:cervical spondylotic myelopathy)による症状の一つである、痺れの客観的な評価指標を確立することである。主観評価である、VAS(Visual Analog Scale)の改善とSEP(Somatosensory Evoked Potential)の改善が関連するかどうかを明らかにする研究である。 CSMに対して手術を施行する患者に、本研究の趣旨について説明し、従来通りの検査に加えて、術前・術後の電気生理学検査(SEP)の追加に同意をいただき、当該年度は患者登録を引き続き行なってきた。現在、登録患者は約20人に達している。より多くの患者データを検討することで、CSMによる痺れVASをSEPで示す本研究の目的を達するためのデータの信頼性が向上する。しかし、目標患者数にはまだ達しておらず、引き続き、十分な説明をした上で、多くの患者に同意してもらえるよう努力が必要である。 一方、術後に研究脱落した症例は死亡以外はなく、高いフォローアップ率を維持できている。術後1年間は、3ヶ月・6ヶ月・1年の各時点でVASの記述とSEP検査を行なっている。術後にSEP潜時が改善している症例が多い。今後症例を増やして、統計学的に明らかにしていく。 また、途中経過を学会で報告し、研究の進捗方法について意見をもらっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象となる症例が少なく、登録患者数が当初の予定よりも少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
登録症例が十分でなければ、登録期間を延長して、登録症例数を増やすようにする。 また、術後経過フォローの脱落がないように、慎重に説明と検査予約の取得を継続していく。
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