2023 Fiscal Year Research-status Report
自己集合性ペプチドハイドロゲルと骨髄濃縮液移植の膝前十字靭帯再建術への治療効果
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23K15727
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
藤野 圭太郎 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (40796273)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 前十字靭帯再建術 / ペプチドハイドロゲル / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
トルイシンブルー染色および石灰化線維軟骨の面積を評価したところ、両群ともに経畤的に骨孔と移植腱の癒合部の成熟が進んでいた。術後14日目KI24RGDS群の石灰化線維軟骨の面積は、コントロール群と比較し統計学的有意に大きかったが,28日目では有意差を認めなかった。最大破綻強度も同様に,術後14日目でKI24RGDS群が有意に大きく、28日目で有意差を認めなかった。免疫染色では術後7日目で両群ともにαSMA陽性の細胞数は最大となったが、KI24RGDS群はコントロール群と比較し、有意に細胞数が多かった。以上のことからKI24RGDSがαSMA陽性細胞などの、前駆細胞の足場となるとともに、細胞浸潤を促進し、癒合形成までの期間を短縮した可能性が示唆された。また,本研究において操作性や力学的強度においても、KI24RGDSが十分ACLRに適した医療材料であることが示された。本研究内容については、国内、国外の学会にて報告し、英語論文として提出している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第1段階であるKI24RGDSの有効性について実証し、論文化まで達成していることから、概ね研究計画通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
KI24RGDSと骨髄吸引濃縮液の併用について現在研究を実施中である。今年度中の研究終了を目指し、来年度の論文化を目指している。
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