2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of individualized treatment for endometriosis based on genomic profile and progesterone responsivness
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23K15819
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
垂水 洋輔 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90912288)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 子宮内膜症 / 遺伝子変異 / プロゲステロン受容体 / 子宮内膜症再発 |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮内膜症はエストロゲン依存性疾患であり、その治療にはプロゲステロンを含むホルモン療法や腹腔鏡手術が選択される。しかし、ホルモン療法の奏効率は約66%、術後再発率は22-56%と、ホルモン療法に抵抗性を示す症例や術後再発を認める症例は多い。子宮内膜症の治療選択において、ホルモン療法抵抗性や術後再発を予測しうるバイオマーカーはこれまで解明されておらず、個別化治療に向けた指標の確立が必要とされている。本研究はプロゲステロン受容体(PR)の発現レベルと近年明らかにされた子宮内膜症上皮細胞のがん関連遺伝子変異から子宮内膜症における遺伝子変異とPR応答の関連を検証し、ホルモン療法抵抗性・再発に対するバイオマーカーを解明することを目的とした。本年はKRAS、PTEN、PIK3CA、ARID1Aタンパクの免疫染色の条件、評価方法を決定し、子宮内膜症病巣の免疫染色を行った。現在、ホルモンレセプター発現レベルと各タンパクの異常発現・欠失の相関を評価中である。またプロゲステロン受容体の一つであるプロゲステロン受容体膜成分(PGRMC: Progesterone receptor membrane component)の作用を検討し、子宮内膜症病巣の免疫染色からPGRMC-1の発現は子宮内膜症病巣では月経周期により変化しないこと、in vitro実験によりプロゲステロン存在下でPGRMC-1の発現抑制はPRを介したプロゲステロンの作用のひとつであるIGFBP-1、PRLの発現を亢進させることを明らかとし、PGRMC-1が子宮内膜症のPR抵抗性に関与する可能性を見出した。本データに関しては現在、論文作成中である。今後、子宮内膜症上皮細胞を対象にターゲットシークエンス解析を行い、プロゲステロン受容体の発現レベルと相関するがん関連遺伝子変異を検証していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究成果の一部は学会発表を行なっている。一方、子宮内膜症検体の収集がやや遅れていることと、KRAS、PTEN、PIK3CA、ARID1Aタンパクの免疫染色に関して実験条件の決定に時間を要した。現在は免疫染色後の評価を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
子宮内膜症上皮のがん関連遺伝子変異とホルモン受容体の発現レベルの相関を検討し、子宮内膜症再発の予測因子としての有用性を検証していく。
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Causes of Carryover |
ターゲットシークエンス解析が2023年度に提出できず、2024年度に提出見込みとなったため。
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Research Products
(3 results)