2023 Fiscal Year Research-status Report
妊娠高血圧腎症胎盤でのNotchシグナルの発現が血管内皮障害に及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
23K15844
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
南條 佐輝子 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70647560)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 妊娠高血圧腎症 / 胎児発育不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠高血圧腎症や胎児発育不全の原因となりうる胎盤形成不全に関して、FGR症例の中での妊娠高血圧腎症発症の有無での病態解明を研究の目的とした。 PEの発症の有無に関連する因子としてNotchシグナルに注目し、その発現についての解析研究の目的としている。 研究計画として、PEおよびFGR症例を詳細な病態毎に分類し、それぞれの群での血管新生異常の分子メカニズムについて検討予定であった。 初年度は、母体血中での血管新生関連因子、酸化ストレスマーカーの定量と解析を行った。それぞれの群での胎盤組織でのWB法や免疫組織化学染色法を用いて評価を試みたが実験手技がうまくいかず、有意な成果が得られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
胎盤組織を用いたqRT-PCR法、WB法での血管新生関連因子や酸化ストレスマーカーの発現を解析したが、qRT-PCR法についてはホルマリン固定での組織からの検体抽出がうまくいかず、発現の差異を評価することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度うまくいかなかった、血管新生関連因子の発現の評価方法について、凍結標本や抽出方法を再度検討し、有意な結果が得られないようであれば、保存している血清を使用したりして、ほかの評価方法についても検索する予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度の所要額として使用額を算定していたが、計画した研究成果が得られなかった。使用する検体からの資料の検出方法を再度検討した上での解析が必要と判断し、一時中断したため、予定した検体数の実験が行われなかった。そのことにより次年度使用額が生じた。 より有用な検体抽出法を見出した上で次年度に初年度うまくいかずに遅れていた解析を進めたいとかんがえる。
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