2023 Fiscal Year Research-status Report
花粉食物アレルギー症候群マウスモデルの作製と新規治療法の開発
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23K15856
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
大原 賢三 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20596308)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 花粉食物アレルギー症候群 / シラカバ花粉症 / PFAS / Bet v 1 / Mal d 1 |
Outline of Annual Research Achievements |
Balb/cマウスに2回/週シラカバ花粉をアジュバントなしで経鼻投与した。4週間感作の後にシラカバ花粉の抽出物を腹腔内投与したところ、直腸音の低下、マウスの運動能の低下でアナフィラキシー症状の出現を確認できた。 シラカバ花粉感作2週後、4週後の時点で血液を採取し、シラカバ特異的IgE, IgG を測定したところそれぞれコントロールに比較して有意な上昇が確認できた。また、同じ血液サンプルを用いてシラカバ花粉で感作されたマウスにリンゴ主要抗原Mal d 1特異的IgE, IgGが産生されているかどうかをELISAで検討したところ、リンゴ抗原に感作されていないマウスからリンゴ主要抗原Mal d 1 特異的免疫グロブリンの産生が確認された。これによりBet v 1とMal d 1の交差反応性が動物モデルでも確認され、ナイーブなマウスにシラカバ花粉をアジュバントなしで経鼻投与すると、リンゴ主要抗原Mal d 1特異的な免疫グロブリンが産生されるという実臨床に即した事象が証明できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた初年度にアジュバントなしでシラカバ花粉を経鼻投与でマウスに感作、そのマウスにアナフィラキシー反応を惹起させることに成功した。また、リンゴ抗原で感作していないにもかかわらずリンゴ主要抗原に対するIgG, IgEの上昇が確認できたことも大きな成果と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では花粉食物アレルギー症候群PFASのマウスモデルを樹立、実臨床に即した口腔周囲の症状の評価のためにPCA(passive cutaneous anaphylaxis)を初年度に行うことを目標としていたが遂行できなかった。計画通りに実験を行えるように予定をbrush up中である。
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Causes of Carryover |
当初予定していたアナフィラキシー反応の確認のために必要なマウスの体温計、マウスの麻酔器などをKAKEN費以外の費用で賄うことができたため。
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