2023 Fiscal Year Research-status Report
ガレクチン1とS100A8の時空的発現不均衡からみた好酸球性副鼻腔炎への新規創薬
Project/Area Number |
23K15876
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
尹 泰貴 関西医科大学, 医学部, 講師 (60620755)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 好酸球 / CD69 / 好酸球性副鼻腔炎 / Galectin-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
好酸球性副鼻腔炎(Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis:ECRS)は、喘息を高頻度に合併し、鼻茸組織中に活性化好酸球が高度に浸潤する難治性疾患である。好酸球は、炎症組織中で活性化マーカーの一つであるCD69を高発現する。申請者は、好酸球に発現するCD69の程度と臨床症状が相関すること、およびCD69のクロスリンキングよって好酸球特異的組織障害性タンパク質の放出が増加することを明らかにしている。生体内におけるCD69の生理的リガンドとしてガレクチン1が知られているが、前者は抗炎症作用として働くことが報告されている。しかし、好酸球に発現するCD69を介した機能的役割に関しては明らかになっていない。 前年度は、ガレクチン1のmRNA発現量、ECRSおよびアレルギー性鼻炎患者でPCRを用いて確認した。結果、両者ともにガレクチン1の発現量の低下を認めている。 また、in vitroの実験として、好酸球にガレクチン1と添加して培養したところ、生存率の低下を認めた。 以上より、炎症部位ではガレクチン1が低下しており、炎症が遷延していること、および、ガレクチン1投与することによる炎症抑制作用が考えられる結果である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vitroの実験施行が、順調に推移しており、おおよそ順調に研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、前年度のin vitroの結果を踏まえ、アレルギー性疾患モデルマウスを用いたin vivoの実験を予定している。 また、CD69を介したガレクチン1の作用を解明するため、さらなるin vitroの実験を予定している。 S100A8に関しても同様のin vitro,in vivoの実験を予定している。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] CD69 Signaling in Eosinophils Induces IL-10 Production and Apoptosis via the Erk1/2 and JNK Pathways, Respectively.2024
Author(s)
Bui DV, Nguyen LM, Kanda A, Chu HH, Thi Le NK, Yun Y, Kobayashi Y, Suzuki K, Mitani A, Shimamura A, Fukui K, Sawada S, Dombrowicz D, Iwai H.
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Journal Title
Biomolecules.
Volume: 14
Pages: 360
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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