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2023 Fiscal Year Research-status Report

入力依存的な中枢聴覚可塑性機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23K15894
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

穐吉 亮平  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80572859)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords中枢聴覚 / 内因性シグナル / 聴性脳幹反応 / 大脳皮質聴覚野 / 内側膝状体
Outline of Annual Research Achievements

マウス中枢聴覚において、生体下におけるイメージングを行うために大脳皮質聴覚野を露出させ麻酔下で内因性シグナルの観察を行った。聴覚刺激はTDT社の刺激装置を用い、各周波数はそれぞれ30回刺激した後に加算平均を行い大脳皮質聴覚野の反応を解析した。大脳皮質聴覚野が分布する側頭表面にtonotopy mapが観察された。また、その後聴力が正常であることを確認するために聴性脳幹反応および歪音耳音響放射をそれぞれ測定した。また、成体マウスにおいて中枢聴覚の可塑性の有無を調べるために8-12週齢マウスと48週齢以降のマウスの聴力および内因性シグナルの観察を行った。なお、音刺激時には両側の大脳皮質聴覚野を観察し誘発されたシグナル強度(振幅)の左右差を比較した。
マウスの下丘はヒトのそれに比べ頭蓋背側表面に位置していることからイメージングが可能な部位であることが知られている。そこで、マクロレンズを適応し聴覚野と下丘の同時観察を行い音刺激時の反応と潜時を測定した。
空間分解能は保持したまま、より時間分解能を向上させるためマウス大脳皮質聴覚野および下丘にアデノ随伴ウイルスを用いてカルシウム感受性緑色タンパク質を発現させることに成功した。より速い時間分解で領域イメージングを行うことが可能になり、聴覚刺激誘発時の活動頻度および自発発火活動の解析が行えるようになった。今後は単一細胞レベルで活動を観察することで、細胞集団としての時間的に異なる応答が空間的にどのように分布しているのかを観察する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

マウスの中枢聴覚の中でも大脳皮質聴覚野および下丘に注目し聴覚刺激時の応答を安定して観察することに成功している。また、上記を用いて大脳皮質聴覚野のtonotopy mapを確認できた。さらに、観察可能であったマウスの末梢の聴力を測定しコントロール群となるべきマウスの実験を安定して行うことに成功した。

Strategy for Future Research Activity

ベースとなる成体期のマウスの末梢聴覚の評価および中枢聴覚の評価を行い、聴覚関連領域であることを確認した上でよりミクロな単一細胞レベルでの解析を行う予定である。興奮性神経細胞の活動様式を把握することで、末梢入力および加齢時の活動変化を細胞集団として空間的に観察する系を構築する。

Causes of Carryover

バンドルファイバ用の光ファイバーは、観察するためにより長いファイバーが必要となった。また、よりクリアな画像を取得するため、ファイバーの表面はコネクタによるカバーを取り付けたため次年度使用額が生じた。そのための実験器具が必要となるため使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] バンドルファイバを用いた脳深部神経細胞の生体下観察のこころみ2023

    • Author(s)
      穐吉亮平,田中康広
    • Organizer
      第33回日本耳科学会総会・学術講演会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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