2023 Fiscal Year Research-status Report
涙液エクソソーム解析による非侵襲的未熟児網膜症スクリーニング手法の確立
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23K15931
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
魚谷 竜 鳥取大学, 医学部, 助教 (20869846)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 未熟児網膜症 |
Outline of Annual Research Achievements |
未熟児の診察の度に涙液サンプルを取得しており、症例数は特に増減はないが例年通りに発生するため、順調にサンプル数の追加が得られている。1年で予定通り200-300のサンプルが追加されており、データも順調に得られている。途中経過で得られた知見を共同研究者が第128回日本眼科学会、2024 annual meeting of the Association for Research in Vision and Ophthalmologyなど各種学会でも報告している。未熟児網膜症という診断、治療の難しい分野において、涙液採取という低侵襲で簡便な方法で診断を得るという画期的な取り組みに対して注目は高く、さらなるデータの蓄積により論文化できる日も近いと考える。研究中、被検者数は40-50人程度に上っているが、有害事象も認めず、今後も研究を継続する上で方法の変更を検討する必要はないと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サンプルの取得が予定通りに進んでいる。解析も滞りなく進んでおり、概ね意図したとおりのスケジュールで進んでいる。現状では、今後サンプル取得ペースが減る、解析に困難が生じるなどの問題は予測されておらず、計画通りに進捗すると予想している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに集まったサンプルの解析により、予想通りであったデータと予想外の新たな知見を示すデータが得られている。サブ解析を進めることでエクソソーム以外のタンパクにも未熟児網膜症発症と関連するものがいくつか見つかりつつある。本来のエクソソーム研究を推進するとともに、副次的に得られたデータの蓄積と解析を進め、こちらも論文化することを検討したい。
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Causes of Carryover |
計画を下回るサンプル数であった場合に、少ないサンプルで解析を始めることを想定して必要経費を計算していたが、サンプル取得が計画通りかそれ以上に進捗したため、まずはサンプル数を増やすことに注力し、解析を後ろ倒しにしているため必要経費が次年度以降にずれこんだ。計画全体としては遅れはなく、サンプル数が増えることはより正確なデータに繋がると考えている。
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