2023 Fiscal Year Research-status Report
ヒト3次元培養表皮モデルを用いた、自家培養表皮移植後の肥厚性瘢痕発生要因の解明
Project/Area Number |
23K15955
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石井 直弘 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (70338094)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 培養表皮 / ヒト3次元培養表皮モデル / バリア機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
自家培養表皮移植後2週・4週・6週の培養表皮の形態状態に相当する、ヒト3次元培養表皮モデルの各々の培養日数を導くこと、及び各培養日数におけるバリア機能評価を行なうことを当面の目標とする。 これに先駆けて、既定の培養日数(6日目と13日目)2種類のヒト3次元培養表皮モデルとして、エピモデル 24 6Dとエピモデル 24を使用して形態学的評価を行ない、自家培養表皮移植後2週・4週・6週に相当する培養日数のあたりを付けることにする。さらにこのモデル2種類のバリア機能評価も合わせて行ない、今後の指標とする。以下の2つの研究ともに観察研究遂行中である。 1.電子顕微鏡による、ヒト3次元培養表皮モデルの形態学的評価・バリア機能評価 ①角層から基底膜の全体におけるケラチノサイトの形態を観察する。②表皮細胞(基底膜に近い部分(基底膜~有棘層付近))間のデスモソーム結合の数を調べる。③基底膜(メンブレンの直上に基底膜様構造が確認されている)の状態を観察する。④水分含有状態の評価指標のためにラメラ構造を観察する。しっかり保たれているラメラ構造がどの程度あるかを目安に評価を行なう。 2.免疫染色による、ヒト3次元培養表皮モデルのバリア機能評価 エピモデルの細胞シートを用いて、抗Claundin 1抗体 、ZO 1抗体の免疫染色条件検討試験と本番試験を行なっている。抗体タイトジャンクション(表皮バリア機能で重要な役割を担う)の発現の有無を確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
電子顕微鏡による、エピモデルの形態学的評価・バリア機能評価、及び免疫染色による、エピモデルのバリア機能評価に関して結果が得られていないため。 そのため、自家培養表皮移植後2週・4週・6週の培養表皮の形態状態に相当する、ヒト3次元培養表皮モデルの各々の培養日数を導くことにまだ至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
自家培養表皮移植後2週・4週・6週の培養表皮の形態状態に相当する、ヒト3次元培養表皮モデルの各々の培養日数を導くこと、及び各培養日数におけるバリア機能評価を行なうことを次年度内に完遂したい。 余裕があれば液性因子の解析にすすみたい。
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Causes of Carryover |
免疫染色によるエピモデルのバリア機能評価に予算をあてていたが、当該結果が年度内に出なかったため、次年度算定とした。
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