2023 Fiscal Year Research-status Report
HPV感染関連口腔扁平上皮癌の腫瘍浸潤および頸部リンパ節転移メカニズムの基礎的研究
Project/Area Number |
23K15989
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
河合 遼子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60812352)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / リンパ節転移 / 腫瘍浸潤 / ヒトパピローマウイルス / 口腔病理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
主病因による口腔扁平上皮癌(OSCC)の発生率は減少傾向にあるが、ヒトパピローマウイルス(HPV) 感染に関連したOSCCや中咽頭扁平上皮癌(OPSCC)は国内外で増加傾向にある。OPSCCでは多くの研究が行われているが、OSCCでの検索はほとんど行われておらず、癌化および腫瘍の進行のメカニズムは未だ不明な点が多い。しかし、OSCCにおいても、OPSCCと同様に早急に検索する必要がある。 本研究は、HPV関連OSCCの腫瘍の浸潤および細胞遊走、転移のメカニズムを明らかにすることを期待し、HPV感染OSCCにおける分子学的新たな知見および予後の基礎データを得ることを目指して取り組む研究である。 2023年度は本研究を行うに当たって、用いるサンプルのリスト化、収集、適正の確認を行った。また、サンプルの切片を作製し、HPV感染の検索を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は本大学愛知学院大学歯学部附属病院にて口腔扁平上皮癌と診断された検体を用いる。手術で摘出された検体のリスト化を行い、ホルマリン固定パラフィン包埋サンプルの収集を行った。その後、ホルマリン固定パラフィン包埋処理された組織より切片を作製し、Hematoxylin-Eosin染色を施してOSCCの組織学的特徴を確認した。現在、HPV感染の検索を免疫染色およびin situ hybridizationを用い、解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究はHPV関連OSCCの上皮下結合組織への浸潤および細胞遊走、転移のメカニズムを明らかにすることを目的としており、今後は血管・リンパ管新生、アポトーシス、細胞増殖および細胞接着に関連するマーカーを免疫組織染色、タンパクおよび遺伝子発現を相補的に検索し、HPV感染とそれらのマーカーとの相関を検討していく。
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Causes of Carryover |
今年度はサンプルの収集、確認に時間を要したため次年度使用額が生じたが、研究の進捗はほぼ当初の計画通りである。次年度使用額は、2024年度に研究実施計画に基づき研究を実施し使用する予定である。
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