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2023 Fiscal Year Research-status Report

骨免疫調節機能を持つインプラント周囲炎予防デバイスの開発

Research Project

Project/Area Number 23K16101
Research InstitutionOsaka Dental University

Principal Investigator

西崎 真理子  大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (20823529)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2025-03-31
Keywordsナノジルコニア / 骨免疫 / プラズマ
Outline of Annual Research Achievements

近年、金属アレルギーの問題や金属色がインプラント周囲組織を透過する審美的問題から、ジルコニアがインプラントアバットメントとして使用されている。しかしながら、インプラント周囲の上皮組織は天然歯と異なり、上皮の防御反応が脆弱であることからインプラント周囲炎に罹患することが問題となっている。これまでインプラント埋入後のオッセオインテグレーション早期化のため、ジルコニアフィクスチャーの表面改質に関する多くの研究がなされてきたが、本講座ではナノジルコニア材料の親水化に成功し、特許を取得した。また、純チタン金属表面に親水性処理を施すことがマクロファージをはじめとする免疫細胞の活性を向上させ、細菌に対する貪食作用に有用であることを明らかとした。そこで本研究では親水性処理を施したナノジルコニア材料は、マクロファージの働きを活性化するのかどうか、またインプラント周囲炎の予防デバイスとして利用可能かどうかを検証することを目的とし、以下の実験を行った。
実験試料として山本金属社製のナノジルコニアを使用し、サートンワークス社に加工を依頼し、円板を作成した。小型の大気圧プラズマ装置であるピエゾブラッシュを用いて、大気圧プラズマ処理したものを実験群、無処理のものを対照群とした。SEM、 SPM、XPSを用いて表面解析を行った。また、蒸留水に対する接触角を測定した。
SEMによる観察では実験群と対照群の比較において表面構造の変化は認めず、表面粗さの差はほとんど認めなかった。一方で、XPSによる観察では実験群ではCのピークの減少とOHのピークの増加がみられた。また接触角は実験群では対照群と比較し有意に低い値を示した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

材料表面に対する評価においてナノジルコニア表面にプラズマ処理を施すことで親水性が付与されることが明らかとなった。

Strategy for Future Research Activity

マウスマクロファージ細胞(RAW 264.7)を用い、細胞を各群材料上に播種・培養し、細胞の初期接着について評価を行う。各群材料表面上のRAW264.7細胞に対するM1型あるいはM2型の分極、炎症関連遺伝子を解析予定である。

Causes of Carryover

次年度に使用するナノジルコニア材料の実験試料作成中であるため。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Er:YAGレーザーデポジション法によるアパタイトの成膜が純チタン金属表面に与える影響2023

    • Author(s)
      馬 琳,小正 聡,王 欣,壷内治光,李 敏,内藤達志,西崎真理子,本津茂樹,橋本典也,前川賢治
    • Organizer
      第81回日本歯科理工学会学術大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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